福岡県当局と県議会が職員保護条例をめぐり紛糾~議事日程が数時間遅れる

 福岡県議会で2日、議員らの不当要求から県職員を保護するための条例案をめぐって議会側が執行部に説明を求め、議事日程が数時間にわたり遅れる事態となった。

 2日は自民党県議団など交渉会派の代表らが集まる代表者会議において、服部誠太郎知事が9日開会の定例会で提案する議案を説明する予定となっていた。一方、議会側は政治倫理条例の制定を目指している。

 従来、県執行部は予算や条例案など議会への根回しを行ってきたが、県民の批判や疑念の声を受け、具体的な内容などの説明を行わない方針だ。

 これに対し、議会側は事前の調整が足りないことなどを主張。予定時刻である午前11時に開会できず、約4時間後の開会となった。

板橋聡福岡県議会副議長
板橋聡福岡県議会副議長

    板橋聡・県議会副議長は自身のSNSに代表者会議の遅延の理由や県政記者クラブ加盟の報道陣とのやり取りの動画をノーカットで公開。
【大幅な遅延。職員保護と議員の自律⚖️】|板橋さとし
 「これまでのように、しゃんしゃんで進む議会ではなくなった」と説明している。

 福岡市で財政調整課長や中小企業振興部長などを歴任した今村寛氏は、福岡県行政と県議会の関係について「県庁側の責任の所在をうやむやにし、その組織体質にメスを入れないのであればそれは話が違うのではないか」と指摘する。

 県議だけでなく市町村議員のなかからも「議会ばかり批判されるのはおかしい」「執行部や行政の力が今後強まるのでは」と懸念する声もあがっており、今後、執行部と議会の対立が強まる可能性が出てきた。

【近藤将勝】

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