2024年12月24日( 火 )

「和」をスローガンに一体感を目指す

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三共電気(株) 代表取締役社長 木原 和英

電材供給を通じ、関わる人すべてに幸せを

sankyo 地域貢献などという大げさなことは言えませんが、弊社事業である電材の販売を通じて、つまりビジネスを通じて社会のお役に立てればと考えています。弊社が抱えている70名ほどの社員、そしてその家族がいる。弊社に関わるすべての人が幸せになることが、まず経営の根幹にあります。
 私が入社したばかりの頃は日々の業務に追われていて、余裕がありませんでした。その日その日を一生懸命やるだけでした。しかし、部門の責任者になり、さらに所長になることで感じ方は変わってきました。子どもが生まれて初めて、親の気持ちがわかるのと同じです。代表となった今、目の前の仕事のことだけでなく、組織、チームとして機能しているか、より良い組織にしていくためには今、何が必要か考えるようになりました。

「和」を高めるための2つの取り組み

 今年の社内スローガンは「和」。それは、社員のコミュニケーション不足を感じていたからです。そのための新たな取り組みを次回の展示会で予定しています。通常は役員が主力チームに入るのですが、今回は入らず、逆にいつもは営業を後方から支えている女性だけのチームを編成して、挑もうと考えています。売上を上げてほしいというのは二の次で、女性の力を存分に発揮してほしいと考えたのです。どこか営業の後ろに隠れてしまっていた女性たちが前に出てくることで一体感が生まれ、そこに和ができると期待しています。

 また「和」を高めるためにもう1つ、東北への社員旅行を計画しています。創業40周年なので、海外へとも考えていたのですが、過去社員旅行で海外へ行ったときは行き帰りの飛行機だけ全員で、そして現地に着けば、自由行動となり、結果的に「和」の欠けた社員旅行になってしまいました。そこで、被災地を自分の目で見ることで、厳しい環境での生活を強いられている人が多くいる。そして、今自分が普段の生活を送れている、仕事があることだけでもどんなに素晴らしいことなのか、わかってもらいたいという気持ちがあります。楽しい旅行にはならないかもしれませんが、何かを感じ取ってもらえる、何かを得る機会になればと思います。

道を極め、人間としての成長を

 若い社員に目立ちますが、相手を思いやって話ができない。自分のことしか発しない。それでは、お客さまは受け入れてくれません。今でも社員は頑張ってくれている。それは十分にわかります。しかし、今以上の成果を求める場合、必要となるのが個人の成長なのです。縁あって、会社に関わったすべての人が幸せになること。会社に入った以上は、その道を極めてほしいのです。将来、この会社を離れることがあるかもしれませんが、人として成長しなければ、会社という場所の存在価値はなくなります。「和」を強調していますが、本音を言えば会社のためではなく、自分のために一生懸命になってほしい。それが1つひとつ集まれば、会社は確実に大きくなります。

 最後に、家族には感謝しています。自分が頑張れるのは家族のおかげです。しかし、会社を背負う今、自分の家族以上に、やはり全社員の家族を守ることを優先しなければなりません。だからこそ、家庭の時間は大切にしようと心がけています。今後も、電材の供給を通じて、社員の人間力を高め、地域に認められる企業になれるよう、努力したいと思います。(談)

<COMPANY INFORMATION>
三共電気(株)
代 表:木原 和英
所在地:福岡市西区福重1-14-25
設 立:1976年6月
資本金:7,200万円
TEL:092-883-8588
URL:http://www.sdkk.jp

<プロフィール>
kihara木原 和英(きはら かずひで)
1968年2月生まれ、福岡市出身。87年に三共電気(株)に入社。その後2000年4月に南営業所所長兼営業本部長、03年5月に取締役営業部長、10年7月に取締役常務を経て、13年7月に代表取締役に就任。趣味はゴルフ。

 

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