福岡地区生コン協組、今こそ結束を!
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福岡地区の生コンクリートの出荷量が、2015年度(15年4月~16年3月)の16年1月までの累計が97万6,649m3と、前年同期比で84%と苦戦している。現在、福岡都心部と周辺のエリアにおいて大型プロジェクトがなく、生コン需要に直結する案件が少ない。そのようななかでも、有力アウトサイダーのミキサー車が福岡市内のあらゆる工事現場で頻繁に見られる。アウトサイダー各社は、民官需とも減少傾向にもかかわらず、規模の大小を問わずきめ細かな受注活動を実践していることが、証明されている。
経済調査会によると、福岡の生コン【建設標準物 21-18-20(25)】価格は10,950円(16年2月現在)。一方で、福岡地区の実勢価格は、「1m3あたり9,000円前後で推移している」(福岡市内生コン業界関係者)と、安価での取引が行われている模様。アウトサイダーの動きがより活発になってきていることで、価格での競争が激しくなってきている。
そして出荷量の減少が、生コン製造工場の経営をさらに逼迫させていることは、明白である。今後、生コン出荷量が劇的に上昇する可能性は少ない。マンション建設ラッシュも一段落するだろう。福岡都心部の再開発プロジェクトは存在するが、あくまでも特需で一過性のものである。福岡地区生コンクリート協同組合は、今こそリーダーシップをとって、組合員の“考え”を結束させることを最優先するべきだろう。もし組合を存続させるなら、組合主導で経営合理化を推し進めること。まずは、適正な工場数に集約化させることである。今の36工場を半数の18にまで集約すること。それが実現できないのなら、組合組織を解体して、体力のない工場の自然淘汰を待つしかない。【河原 清明】
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