2024年11月26日( 火 )

福岡県職員、横領で懲戒免職

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money 福岡県は3月31日、繊維の性能試験受付で預かった手数料などおよそ277万円を着服したとして、筑紫野市にある福岡県工業技術センター化学繊維研究所の川村健太郎主任技能員(43歳)を同日付で懲戒免職処分とした。また監督責任として所長など3人を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分、戒告3人、訓告3人、厳重注意2名の合計12名の処分を行った。

 県によると川村主任技能員は2010年12月から16年1月までの5年2カ月の間、企業からの申請に基づき実施する繊維の性能試験の手数料(6社58件分)を上司に無断で試験成績書を交付して着服、また設備の利用料(1社2件分)を無断で利用承認し使用料を着服していた。
 本来手数料は領収証紙で収めることになっているが川村主任技能員は現金で受け取っていた。本人は県の調べに対し「借入金の返済のためについやってしまった」と話している。借入金の詳細については個人のプライバシーに関わるので答えられないとのこと。

 県は今後の対策として、現金を扱わないように企業に周知する。借入金で悩んでいる職員など多重債務の解決を相談できるように指導するとしている。
 県は警察と相談しながら刑事告訴も検討しているとのこと。
今年1月の県土木整備事業所の贈収賄による県職員の逮捕など不祥事が相次いでおり、厳正な綱紀粛正が求められている。

【吉武 輝実】

 

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