ファミリー層定着で人口続伸、今熱い今宿周辺エリア

　福岡市西区は、2016年７月１日付の「福岡市推計人口」で博多区・中央区などと並び、前年同月比3,000人以上の人口増加を記録。また、15年福岡市の町別の人口速報値でも、人口数の多い地区トップ10に西区から西都、今宿など４エリアがランクインを果たした。西区、とりわけ西都を含む今宿周辺エリアの勢いを支えている要因の一つに、ファミリー層の増加が考えられる。今宿の世帯数は15年10月１日時点で5,437世帯。隣接する周船寺、元岡エリアの世帯数はそれぞれ7,749、6,570世帯。同周辺エリアの世帯数は、いずれも西区23エリア（校区別）の平均世帯数約3,800世帯を大きく上回っている。同周辺エリアには新設された保育園、新設予定の学校も多く（詳細はコチラ）、徒歩で通える範囲で日用品を過不足なく購入でき、手付かずの自然や整備された公園含め、緑も多い。こうした生活環境の良さが、ファミリー層が居着く理由の一つになっているのではないだろうか。

【人口増加数の多い町トップ10】
　人口増加に呼応するように、同周辺エリアでは共同住宅の新築工事や、解体工事が進む。最近地元民の間で話題になったのは、西区周船寺１丁目、西日本シティ銀行周船寺支店側のガソリンスタンド「ENEOS（エネオス）」の解体だ。毎週水曜日と土曜日は洗車料金半額で、特に土曜日は順番待ちができるほど同サービスは重宝されていた。運営会社は（株）大洋サンソ（本社：福岡市中央区、井上透代表）。地元民の間では「（跡地には）九大生向けのアパートかマンションが建つのでは？」と噂されている。

< （株）大洋サンソ トータス周船寺SS跡地

< 202号線今宿～周船寺間で大抵の物は揃う

　家賃相場を見ると、博多区・中央区の家賃がワンルームで平均約５万円。対して、西区は同3.6万円。２LDKで比較すると、博多区・中央区の家賃が約9.5万円。対して西区は約８万。毎月約1.5万円の差は大きい。九大伊都キャンパス誕生による、学生を中心とした若者人口の増加と、住みやすさからくるファミリー層の増加。今宿周辺エリアは、西区の雄、姪浜エリアに勝るとも劣らない、今熱いエリアの一つと言えるのではないか。

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