2021年9月2日 16:00
このレバレッジを高め、最大の株主利益である株価上昇を実現するという、株価本位の財務戦略は、米国企業にことさら強いものである...
2021年9月1日 17:20
武者リサーチは、前号に見たJ・マッキントッシュ氏の懸念(インフレ懸念に基づく悪い金利の上昇が株価の下落要因になるリスク)は時期尚早だと考える...
2021年8月29日 06:00
それでは、長期金利の長期趨勢が下落から上昇に転ずるとき、株価にどう影響するのだろうか。この点に関しても、過去を振り返ると両者の関係は時代局面で大きく変わっており.、一貫した相関はない...
2021年8月27日 17:48
年内のFRB(連邦準備制度理事会)のテーパリング(資産買い入れの圧縮)がいよいよ射程に入ってきた。しかし、それがどのように市場見通しに結び付くのか、見当がつかない...
2021年8月23日 06:00
1990年代前半、日本は世界一の高物価国であった。ホテル料金から何から何まで世界で一番高かった。皇居の地価と米国カリフォルニア州の地価がほぼ同じであった。株価も高かった...
2021年8月22日 06:00
ここ1年、「安いニッポン」という現状認識が、経済議論の出発点として共有されるようになった。異常に安くなった日本の物価の現実を丹念に調べ上げた日経新聞企業報道部の中藤玲さんの貢献が大きい...
2021年7月20日 06:00
そもそも21世紀には牧歌的自由貿易説、比較優位説が成り立たない事情があったことが、以下の点から指摘される...
2021年7月19日 06:00
現在のハイテク・半導体・ソフトウェアなどの先端分野では、自由貿易の原則が通用しないことを認識しておく必要がある...
2021年7月18日 06:00
金融・財政レジームとは昆虫の殻に例えることができよう。技術と生産性向上にともなう経済実態の拡大に、古い殻である旧金融・財政レジームが対応できなくなると、新しいレジームが登場する...
2021年7月17日 06:00
コロナパンデミックが起きる前から世界経済は、物価低下圧力=需要不足と、金利低下圧力=金余りという2つの問題を抱えていた。先進国経済の3分の1で長期金利がマイナスに陥るという異常事態にあった...
2021年7月16日 06:00
中国のハイテク覇権に対抗するには、米国も国家主導の技術産業育成が不可欠である。とくにハイテク産業は巨額の初期投資が勝敗を決するので、初期コストを政府の支援により軽減することは必須である...
2021年7月15日 13:00
バイデン政権が登場し、大きな政府への流れが決定的になった。この急旋回は、コロナが原因となって起きたものではなく、コロナは単にきっかけに過ぎない...
2021年7月7日 11:30
このように考えると、今世界の金融市場の動きを貫いているトレンドは米国買いである、という結論に至る。米国株高、米国債券高、ドル高の同時進行である...
2021年7月6日 16:00
コロナ禍が始まって以降、今年2月までの世界金融市場の趨勢は明快であった。米国をリード役にポストコロナの景気回復を予期して、金利と株価の同時上昇が世界一様に進行した...
2021年6月8日 16:45
このように心理的抑圧が日本経済の雰囲気を暗くしているが、実は日本経済は世界経済回復の恩恵を強く受け始めている。中国と米国の投資需要の急回復を受け、工作機械、半導体製造装置の受注が鋭角回復...
2021年6月7日 17:23
OECD(経済協力開発機構)は5月31日、世界経済見通しを改訂し、2021年の世界の実質経済成長率は5.8%、22年は4.4%と20年の-3.5%の落ち込みからV字型でリカバーする展望を示した...
2021年5月24日 14:08
日本株は製造業の割合が5割と高く、世界的景気回復の恩恵を最も強く受ける国の1つといえる。とくにこのところの世界景気回復を背景にした商品市況ブーム、および円安が上方修正要因になってこよう...
2021年5月21日 14:02
ナスダック、フィラデルフィア半導体株指数などの急ピッチの調整が起き、先週(5月10日~14日)世界株式のセルオフが勃発。日経平均は5月11、12、13日の3日間で2,300円、7.7%の暴落となり...
2021年4月27日 10:00
経済学者でもあるイエレン米財務長官は「歴史的低金利の現在、大規模な経済対策は雇用と経済成長を加速し、恩恵がコストを大きく上回る」と主張し、米国の大半のエコノミストの支持を得ている...
2021年4月26日 15:39
コロナパンデミックを契機に世界の経済学と経済政策の常識が根本から変わった。レーガン・サッチャー政権時代から40年近くの間、支配的であった新自由主義的常識の見方はあっさり捨て去られつつある...