韓国発断熱革命!発泡ポリウレタンに新技術(4)
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「日本の大手商社からも高い評価をいただいたこの技術は、世界に通用するものだと確信しています。冷凍車で実績を積んだ後、断熱材が使われているさまざまな分野での提案に取り組みたいと考えています。将来的には建築の分野でも普及させたいですね」。
水発泡ポリウレタンの画期的な技術を開発したリード社・金社長は、自信を見せる。同社工場へ足を運ぶと巨大な機械が目を引いた。青と赤のドラム缶からチューブが伸び、その先端にはノズルが取り付けられており、隣にはプレス機のような枠が設置されている。これが断熱パネルをつくる設備なのだと説明を受ける。
枠に厚さ約5mmのアルミ板を、隙間を開けて上下にセット。その隙間にノズルを差し入れ、ポリウレタンを注入する。すると、内部で発泡し、隙間なく均一にポリウレタンが広がり固まっていく。これで断熱パネルの完成である。パネル製造機械はとても大きいため、冷凍車の断熱材を各面1枚で仕上げることができるのだ。
「断熱パネルのパーツをこの工場でつくり、現場で組み上げれば簡単に冷凍車の箱が完成します。建設現場では吹き付けで施工することになると思われますが、もちろんそれも可能です。この断熱パネルは韓国のアイスクリーム輸送車などに、すでに導入されています」(金社長)。
道路を見ると、多くの冷凍車が走っているのがわかる。そのすべてにこの新技術を導入したい。金社長の夢は広がる。
「まずは韓国、日本でシェアを獲得することが私たちの夢への第一歩です。日本の冷凍車に私たちの技術を活用してもらえたら幸せです。冷凍車から始まり、次いで建築などのさまざまな分野で導入してもらいたいですね」(金社長)。
金社長は、日本でビジネスを広く展開することを強く望んでいる。その理由は、日本に対するあこがれだという。
(つづく)
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