
戸羽 太 陸前高田市長
西南学院創立100周年記念チャリティコンサート&講演会のゲストとして来福した戸羽太陸前高田市長を交え震災応援イベントが開催された。
戸羽市長は東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市の復興の現状や課題を報告。建築が進む防潮堤や、昨年開館したコミュニティホール、復活した市民マラソンの様子などを画像を交えて報告した。熊本地震について、陸前高田市での経験に基づき被災地内での報道は継続されるが、その他の地域では報道が減少していくことを指摘。福岡県など近隣県の市民による継続的な情報発信の必要性を説いた。また、被災地の行政自身へも積極的にソーシャルネットワークなどを活用した情報発信を期待した。地震への備えについて「自分に降りかからないと思ってはいけない。仮に被害を年頭に入れていても想定を超えるのが自然災害」と警鐘を鳴らした。具体的には「住の全体を耐震強化するのは費用的にも困難だとしても、一部屋だけ徹底的に強化することは重要」と強調して備えの重要性を説いた。
会場には元陸前高田市副市長で立命館大学大学院公務研究科の久保田崇教授や小松政武雄市長も駆け付けた。チャリティイベントは9日、西南学院大学チャペルでも開催され、収益は東日本大震災と熊本の復興支援に活用される。熊本市から参加した公務員の田上叡一さんは幅広い支援に謝意を示す一方で、郡部など一部地域での復興遅れを報告。継続した支援を呼びかけた。会場レストランでは陸前高田市のホタテや阿蘇赤牛を活用した料理が振る舞われた。
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