引きこもり・ニートはカンボジアで治す!
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効果なければ半額返金
カンボジアで盲人の子供たち向けに整体師養成学校などを運営している西村繕久仁氏。前回、NetIBにて西村氏の取り組みを紹介したが、今回はユニークなプログラムにより、引きこもりやニートの学生らを更生させるツアーを紹介する。
「カンボジア・リハビリツアー」は、90日の滞在期間で孤児院への炊き出しボランティア、大農園での農作業手伝いなどの体験を行うというもの。西村氏が25年間、教育の現場で経験したノウハウを活用し、更生させていくという内容だ。費用は渡航費、現地での滞在費などを含めて50万円とかなりの高額である。だが、ツアー終了後、状態が変わらなければ半額を返金する保証まで付けている。「我々はこのツアーを、自信を持っておすすめします」と、西村氏は話す。
そもそも、なぜ、カンボジアで引きこもりやニートを更生できると思ったのか?西村氏に聞くと答えはこうだ。
「カンボジアにボランティアで来ていた引きこもりの学生が、日本に帰る頃にはすっかり元気になっていることがありました。これは現地のNGOの間では当たり前となっています」。
西村氏は、ボランティアで支援に来たのに、逆に自分が助けられたという話に着目し、90日間のリハビリツアーを計画した。新しい自分と出会う“キッカケ”づくり
西村氏によると、カンボジアには、引きこもりやニートがいないそうだ。それは日本ほど経済的に豊かではなく、社会保障制度も充実していないといった環境の違いもある。だが、「失敗を気にしない」、「明日のことを思い悩まない」、「叱られても3日で忘れてしまう」などの穏やかで前向きな国民性をその理由に挙げる。視点を変えれば、ストレスを感じることもなく、楽しく生活できているといえる。そのようなカンボジアの人々に囲まれて生活することは、新しい自分と出会うキッカケづくりとなるのでは?と西村氏は指摘する。
ツアーの3分の1にあたる期間は電気のない原始時代のような生活を送る。ケップ田中農園でのストレスフリー体験だ。ケップ田中農園では、オーガニック認証を受けた胡椒農園を日本人の田中氏が運営している。マンゴーやパパイヤ、ココナツなどのフルーツの栽培のほか、地面には南国の花が咲き、鶏やアヒル、ガチョウ、犬などが放し飼いにされている環境である。大自然と花、動物に囲まれて、テレビや携帯電話のない、文明から一歩身を引いた生活体験。「日の出で起き、日が暮れると寝るという生物本来のリズムを取り戻します。自然のリズムの中に自分を置いて、現地スタッフと一緒に楽しみながら働くことで、様々なことを体感していただきたい」と西村氏は語る。日本にいれば甘えが生じるが、ここはカンボジア。英語は通じないため、現地語であるクメール語を覚えながら、ボディーランゲージを交えたコミュニケーションを取らなければならない。厳しい環境に身を置くことが、自分を変える第一歩となる。
西村氏が自信を持って薦める「カンボジア・リハビリツアー」は旅の漫遊(福岡市東区水谷2-3-15、電話:092-674-2012)が取り扱っている。興味のある方は一度、問い合わせてみてほしい。
【矢野 寛之】
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