2024年12月22日( 日 )

懲りないフィルター販売業者に再度の業務停止命令

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 「管理会社に委託されたから、お隣さんも上の人も買っているよ」。こう言われると、共同住宅居住者は、提案された物品・サービスをついつい購入・利用してしまうかもしれない。

 福岡県は、8月25日付で、換気扇枠及びフィルターの訪問販売業者、「フィルター本舗こと橘順一(事務所:福岡市南区)」に対し業務停止命令を下した。業務停止期間は、2016年8月26日~17年8月25日の1年間。これは、県が定める業務停止期間では最長のもの。厳しい措置がとられたわけだが、そこには同社の過去が関係している。
 実は同社、過去にも業務停止命令を受けたことがある(業務停止期間:14年7月5日~同10月4日)。当時の屋号は「エコ・クリーン」。業務内容は同じ、換気扇枠及びフィルターの訪問販売。同一内容での2度目となる違反行為には、呆れるほかない。
 県の担当者は「仮に3度目があった場合にも、今回と同じ1年間の業務停止命令を下すことになると思います」と話す。

 フィルター本舗は、エコ・クリーンの業務停止命令期間が終わる14年10月~16年6月までの間に、福岡市、春日市などで活動を展開し、約1,117万円を売り上げていた。冒頭紹介した売り文句のほかにも、「うちの(フィルター)は99.9%油を通さない」などといった、商品力をアピールするようなことも言っていたようだ。どちらも根拠のない売り文句ではあるが、その場の雰囲気に飲まれて契約してしまう消費者も多かった模様。類似の訪問販売があった場合には、十分注意してほしい。

【代 源太朗】

 

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