シダックス、最大80店舗閉鎖へ

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SHIDAX　博多駅前クラブ

　シダックス（株）（本社：東京都渋谷区、志太勤一代表）は、９月末までに同社の代名詞でもあるカラオケレストラン「SHIDAX（シダックス）」を最大80店舗閉鎖する。担当者は「該当する店舗についてはHP上で発表致します。また、閉店する店舗に関しましては、同業他社への譲渡、転貸を予定しております」と話す。単なる閉店ではなく、あくまで収益に繋げるための措置のようだが、80店舗という数のインパクトは強烈だ。
　現在、福岡では「博多駅前クラブ」をはじめ、14店舗が営業中。全国に200店舗以上展開する同社だが、福岡からも不採算店舗として閉店が断行される可能性はある。

　同社の2016年３月期決算は、売上高1,597億700万円、経常利益10億8,900万円の赤字計上。17年３月期は、今回発表された不採算店舗の早期処理実施もふまえ、売上高1,520億円、経常利益21億円の黒字化を目指す。
　近年、１人でカラオケを楽しむ通称「ヒトカラ」が話題になった。ヒトカラ専用サービスを提供するカラオケ店も現れた。カラオケに求められるものは多様化している。細分化していく歌好きたちの趣味趣向をどこまで満たすことができるのか―。シダックスの業績V字回復には、コスト削減と同等に、新サービスの企画・提供も不可欠だろう。

【代　源太朗】