東ヨーロッパには何があるのだろう(20)
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自由記念碑
1918年のラトビア独立戦争で犠牲になった兵士のために、32年に建てられたのが「自由記念碑」。またもや、誇りと独立と血の歴史の記念碑だ。
1940年に始まったソ連時代には、この塔に近づくことは厳しく制限されていたという。その後、ソ連はこの塔を取り壊そうとしたが、何とかそれを免れ、87年にはここが独立運動の起点になる。その3年後には、念願の独立を果たした。その後まもなく、ソビエト連邦が崩壊する。
しかし、ソビエトは今、ロシアとして完全復活している。そしてクリミア併合にみられるように、以前のような拡張路線に踏み出したようにも見える。リガからロシア国境まで300kmしかない。ロシアがその気になれば…。
高さ42mの塔のてっぺんには、自由の女神が「自由」「独立」「主権」を表すかのように、3つの金の星を掲げている。不動の姿勢で儀仗兵が立つ前の広場は、車の通行が規制され、すぐ側にはたくさんの市民が憩う公園がある。
(つづく)
<プロフィール>
神戸 彲(かんべ・みずち)
1947年生まれ、宮崎県出身。74年寿屋入社、えじまや社長、ハロー専務などを経て、2003年ハローデイに入社。取締役、常務を経て、09年に同社を退社。10年1月に(株)ハイマートの顧問に就任し、同5月に代表取締役社長に就任。流通コンサルタント業「スーパーマーケットプランニング未来」の代表を経て、現在は流通アナリスト。関連記事
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