2024年11月26日( 火 )

カンボジア視察レポート(2)~シェムリアップ最大の繁華街「パブ・ストリート」

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 データ・マックスは9月8日から12日にかけて、恒例のカンボジア視察ツアーを行った。今回の主な目的は、社をあげて支援してきたトゥールポンロー中学校(バンテイメンチェイ州)の卒業生たちへの卒業証書授与。成長を続ける同国の現状を、実際に見聞きする良い機会でもあった。
 カンボジアは経済成長と人口増加の勢いで活気に満ちているが、地雷問題、不十分な教育環境など現在進行形で取り組むべき課題が山積している。現地での体験から見えてきたものをレポートする。

通り中に音楽鳴り響く

昼間のパブ・ストリートは、近隣にナイト・マーケットもあり賑わいがある。ただし本領発揮は日が落ちてから<

昼間のパブ・ストリートは、近隣にナイト・マーケットもあり賑わいがある。ただし本領発揮は日が落ちてから

 夕食を取りに「パブ・ストリート」へ向かった。宿泊したホテル「タ・プロームホテル」からは徒歩1分ほどの距離だったが、通りに入るとそれまでの風景とは一変した。

 通りの入り口に大きく「PUB STREET」のネオンサインが光り、左右にオープン式の飲食店がずらっと並ぶ。食事や酒を楽しんでいるのは旅行客とみられる外国人が目立つが、現地の若者も少なくない。果物やしぼりたてのジュースなどを販売する屋台が点在し、トゥクトゥクドライバーたちが外国人を見るや否や、乗っていかないかと盛んに声をかけている。

 衝撃だったのは、音楽を流すクラブまでもがオープン式で、通りまで大音量で音楽が鳴り響いていたことだ。しかもそれが1つではなく、複数の店でDJが音楽をかけたりバンドが生演奏をしたりしているため、通りは大音量でかかるいろんな音楽が混ぜこぜになっていた。移動式バーのような屋台ですら、持ち込みのステレオで爆音で音楽をかけていた。

 何かのイベントかと思うような光景だが、夜のパブ・ストリートではこれが日常茶飯事だった。クラブ内だけでなく、通りで踊る人々も大勢いる。かつてタイのバンコクを訪れたことがあったが、シェムリアップのパブ・ストリートも同様、バックパッカーの聖地として有名なカオサン通りを彷彿とさせる活気と熱気に満ちていた。トゥクトゥクドライバーたちが乗っていかないかとか、女の子がいる店連れてくよ(ここでは書けないような言葉を日本語で言ってくる)とかしつこく声かけしてくるのも似ている。とにかく、その空気を吸って一気に気分が高揚した。

音楽が鳴り響くパブ・ストリート。左手にあるのが「テンプル・クラブ」<

音楽が鳴り響くパブ・ストリート。左手にあるのが「テンプル・クラブ」

テンプル・クラブ」の様子<

「テンプル・クラブ」の様子

カンボジアでの初めての食事

 夕食を取るのが目的だったため、落ち着いたカフェに入り、ビールと食事を注文した。パブ・ストリートでの生ビールジョッキ1杯の相場は0.5~0.75米ドル。カンボジアの公定通貨はリエルだが、一般に米ドルが流通している。1ドルを崩すと、補助通貨はセントではなくリエルとなる。4,000リエルで1ドルの計算。つまり、生ビール一杯飲むのに、1ドル紙幣で支払うと、1,000~2,000リエルでお釣りが返ってくる。これが少しややこしい。

 食事はカンボジア式チャーハンのようなものを頼んだが、元々タイ米(ジャスミン米)が好きなこともあって、非常に美味しく味わえた。これが5ドル程度。ビールは「アンコール」というカンボジアで最もよく飲まれているというものをいただいたが、なめらかで飲みやすい味わいだった。カンボジアでの食事はどれもすべて美味しかったが、ナンプラーや「味の素」で味付けされたものが多く、後に少々飽きがきた。

 食事を終え、夜1時頃に店を出る。トゥクトゥクのドライバーたちが次々に声をかけてくるのを振り払いながらパブ・ストリートを離れると、通りの賑わいから一転して、暗く静かな空間が広がる。「ナイト・マーケット」の通りだったが、市場は夜10~11時には閉まってしまう。人影もほとんどなく、野良犬が捨てられたゴミを漁っていた。異国に来た確かな実感を抱えながらホテルに戻り、1日目が終わった。

(つづく)

 

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