2024年11月26日( 火 )

センスを磨こう!

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 ゴルフがすぐに上達する人と、そうでない人の違いはどこにあると思いますか?レッスンをしていると少しのアドバイスでこちらもびっくりするほどの上達を見せる方がいらっしゃいます。一般的にそういう人たちのことをセンスがいいと表現しますよね。ではセンスとは一体何を指すのか?

 もちろん類まれなゴルフの才能に恵まれて生まれてきた人もいないとは言い切れませんが、センスがある人というのは感覚に優れている人のことだと思います。そしてこの場合の感覚というのは、自分の身体を自分の意志通りに正確に動かすことを指します。

 例えば目を閉じて両手を水平に上げたとします。その際にちゃんと腕を水平に上げられる人は優れた感覚の持ち主。反対に水平に上げているつもりなのに腕が斜めになっている人は自分の感覚と実際の動きが合っていない人です。ゴルフをはじめスポーツをする際には自分の感覚と実際の動作が合っているということは不可欠な要素です。なぜなら、それができないということは自分の身体をきちんとコントロールできていないということだからです。

 自分では理想のポジションにトップをつくっているつもりでもその位置が低かったり、高かったりと悩んでいるゴルファーはたくさんいます。バックスイングは自分から見えない方向にクラブを振り上げていくため、なかなか自分の目で確認できません。そこでは自分の感覚が頼りになります。しかし、自分の感覚と動きにズレがあれば理想や意志とは違うところにクラブは収まってしまいます。ちなみに撮影した自分のスイングを見てショックを受けた経験はありませんか?自分ではもっと格好良くスイングしているつもりだったのに現実はイメージとは全然ちがう、これも自分のイメージや意志と実際の動作が異なっている証拠です。

 もちろん練習をすることによってそういった感覚はどんどん磨かれていきます。週に1回まとめて300球打つよりも、2日に1回50球打つ方が感覚は向上し自分の身体をコントロールしやすくなります。また、ゴルフの練習ができなくても普段からストレッチや他の運動をすることで感覚の精度を上げ、ゴルフのパフォーマンスの向上につなげることもできます。普段から体を動かしている方は自分の身体をきちんとコントロールできるからです。

 以前もこのコラムで書きましたが、練習でボールの飛びや方向ばかりに気を取られないでください。練習はナイスショットを打つためのものではありません。自分の感覚を磨くためのものです。スイング中、自分の意識通りに体はちゃんと動いているかということを1球1球確認する作業なのです。センスとは生まれつきの才能ではありません。自分の感覚と動きが一致する能力です。センスを磨いてスコアアップにつなげてください。

▼関連リンク
・NBFスポーツ塾

<PROFILE>
nobukawa_pr信川 竜太 (のぶかわ りゅうた)
1971年3月27日生まれ。(株)スリーバーズ代表取締役。スポーツキャスター、DJ、MC、リポーターとしてスポーツを中心にテレビ、ラジオなどで活躍中。その一方で、ゴルフコーチとしても活動している。信川氏がゴルフの道を志したのは福大大濠高校1学年時。卒業後、フロリダ州ブロワードジュニアカレッジに入学(のち、フロリダ・リン ユニバーシティーに編入)。在学中、トーナメントでタイガー・ウッズの上位に入る結果を残した。2006年1月に(社)日本プロゴルフ協会 PGAゴルフティーチングプロの資格を取得。10年10月、福岡市東区多の津にスポーツ塾を開講した。

 

関連キーワード

関連記事