2024年11月26日( 火 )

建設会社の安全大会にみる グローバル化の波

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 グローバル化の波は大手企業だけの話ではない。地場建設会社でも国際化は進んでいると実感させられた。

 6月24日、「おおはまグループ」(本社:福岡市東区、大濱鉄也代表)の「平成29年度安全大会」が開催された。同グループは建設業の(株)大濱組を中核企業とし、ホテル、飲食、介護、農業、人材派遣など10社以上で構成されている。会場となったホテルには、各事業における協力業者70社以上が集まった。

 安全大会の中身は国際色豊かだった。事業部のグループ発表では、外国人技能実習生受入事業を行う「グローバル協同組合」の福元伸一専務理事が発表。ベトナム人人材の大濱組での活躍を例に、制度の説明やメリット、サポート体制について説明がなされた。

 同グループでは、現在21名(6月24日時点)の技能実習生が在籍。定期的な受け入れを実現することで、人手不足の深刻な建設業界にあっても、安定した施工能力を維持できているという。

 また、海外事業部「Ohama Raya Indonesia」(インドネシア法人)在籍の4名が来日。安全大会で登壇し、安全優良表彰を受けた。このほか、技能実習生部門として、大濱組在籍のベトナム人技能実習生6名も表彰を受けるなど、国際人材の活躍ぶりが披露された。

 同グループは、熊本県で技能実習生受入事業を行う「セントラルワーク協同組合」のほか、ベトナム、インドネシア、モンゴルに海外法人を設立している。

 人手不足が叫ばれているなか、対応が遅れている地場建設業者は多い。建設業者自らが、技能実習生受入事業を主導的に行っているケースは珍しく、「おおはまグループ」の取り組みがいかに先進的であるかがわかるだろう。

【東城 洋平】

 

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