感覚を磨いてスイングをコントロール!
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ゴルフレッスンにおいて大切なことは、生徒さんに理屈を理解してもらうことです。生徒さんが理屈を理解することで、今やっている練習やドリルがどんな動きに役に立つか分かるので、レッスン中の迷いや疑念が払しょくされるからです。
しかし、理屈を理解するだけではナイスショットを打つことができません。頭で理解することができても身体で表現することはとても難しいからです。そこで僕らコーチは理屈にそった動きが出来るように指導していきます。それは型にはめようとしたり、動きを押し付けるものではありません。理想に近い形で動かせるようにその生徒さんの感覚を引き出すという作業です。
動きをチェックし、その動きがその人にとってどういう感覚なのかを聞きながら、どういう感覚で動かせば理屈に近い動きになるか確認していくのです。ちなみに感覚というのは人に教えられません。人によって感覚は違うものだからです。ですからその人の「感覚を引き出す」という作業こそが、コーチとしての最大の仕事だと考えています。
翻って一人で練習する時はどうでしょうか。雑誌や参考書などでいろんな理論は耳に入ってきます。近くにいるシングルプレーヤーさんから有益な情報を教えてもらうこともあるでしょう。しかし、そうやって得た理論や情報を、自分自身に強制しようとしている方がほとんどです。一人で練習をしている時は自分自身が自分のコーチです。その自分というコーチが、自分自身にいろんな動きを押し付けようとしていませんか?そういう人は自分の感覚を引き出すように考えを変えてみてください。
では感覚を引き出すためにはどうすればいいのか。まず、自分自身の動きを知ることです。スイング中に自分の身体がどう動いているか感じ取るのです。バックスイングの上げ方が気になるならバックスイングの動きを、トップの位置が悪いならトップの位置を、どれか一つの動きに集中して、その動きと自分の感覚が合っているかどうかを感じ取ります。動きを感じ取るということは動きをコントロールするということに繋がります。
動きをコントロールできればインパクトでのタイミングも合いやすくなるのです。ナイスショットが生まれるのは体と腕とクラブのタイミングがインパクトの瞬間にピタリと合った時です。そしてそのタイミングが合うかどうかはメカニック的なものより感覚的な問題です。どんな綺麗なフォームでもタイミングが狂えばミスショットになりますし、ひどいスイングでもタイミングが合えばナイスショットが出るのです。初心者でもまぐれ当たりで真っすぐに飛ばすことがあるのはそういう理由からです。理屈=理論というのはそれに沿ってスイングするとタイミングが合わせやすくなるといういわば補助的なものでしかありません。プロゴルファーを見てもだれ一人同じスイングの人はいません。みんな一番タイミングが合う打ち方を突き詰めた結果そのフォームにたどり着いているのです。
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・NBFスポーツ塾<PROFILE>
信川 竜太 (のぶかわ りゅうた)
1971年3月27日生まれ。(株)スリーバーズ代表取締役。スポーツキャスター、DJ、MC、リポーターとしてスポーツを中心にテレビ、ラジオなどで活躍中。その一方で、ゴルフコーチとしても活動している。信川氏がゴルフの道を志したのは福大大濠高校1学年時。卒業後、フロリダ州ブロワードジュニアカレッジに入学(のち、フロリダ・リン ユニバーシティーに編入)。在学中、トーナメントでタイガー・ウッズの上位に入る結果を残した。2006年1月に(社)日本プロゴルフ協会 PGAゴルフティーチングプロの資格を取得。10年10月、福岡市東区多の津にスポーツ塾を開講した。関連キーワード
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