「野党結集呼びかける」野田国義参議院議員は新党参加せず
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無所属で「野党のど真ん中」に立つ
野田国義参議院議員は7日、福岡市内で会見を開き、同日発足した新党「国民民主党」に参加せず、無所属議員として活動する決意を表明した。
同日午前中、野田氏は民進党に離党届を提出。会見では、民進党と希望の党が合流して誕生した「国民民主党」について「野党第一党を目的としながらなり切れていない」と指摘。公文書改ざんを含む森友学園問題、加計学園疑惑、官僚や閣僚のスキャンダルなどに関し、安倍政権へ責任追及が求められる時期の合流に疑問を呈した。
野田氏は離党後、「政権交代可能な政治の実現」を目指し、一強政治を打破する野党勢力の結集を図るため、「野党のど真ん中に立ち、調整役を務める」との方針を語った。とくに民進党から枝分かれした立憲民主党と国民民主党の関係については、「もともとは一緒の党で仲良く力を合せてやってきたが、立場というか、選挙をすると(関係修復の)難しさが出てくる。だからこそ、早く野党の再結集をしなければいけない」との考えを示した。
来年夏に控える参院選で野田氏は改選を迎える。福岡選挙区は1議席増えて定数3となるが、自民の麻生太郎財務相は2議席獲得に意欲を見せており、公明の公認候補の出馬も予想される情勢。野党勢力が分散した状況では与党・自公に議席を占められる可能性が高い。「集結できなければ各個撃破される」という理屈だが、いったん決別した関係を修復するには、中立的な立場で間に入る存在が必要だ。
この状況を打破するため、野田氏は、無所属の立場から野党各党のかけ橋となり、かつて、師である小沢一郎氏が成し遂げた野党結集による政権交代を「3度目の正直」で実現したいという。
野田氏は1958年福岡県八女郡立花町生まれ。日本大学法学部卒業後、国会議員秘書を務め、1993年、当時の全国最年少市長(34歳)として八女市長選に初当選。4期16年市長職を務め、2009年の衆院選に民主党公認で初当選。13年の参院選(福岡選挙区)で当選し、参議院の国土交通委員長のほか、災害対策特別委員会と憲法調査会で委員を務める。
【山下 康太】
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