ゼラチン価格高騰で健康食品などに影響か
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健康食品や一般食品、薬剤などで使われる、ゼラチンの価格が上昇していることが、業界関係者への取材でわかった。
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合によれば、「食生活の変化で牛肉や豚肉の消費が年々減少しており、ゼラチンの原料となる牛骨や豚皮の価格が上がっていることが大きな要因」と話す。とくに健康食品ではソフトカプセルやハードカプセルの主原材料として使用されており、カプセル製造を行う受託製造各社に聞くと、5年ほど前から価格は上がっており、3年前に急激に上昇。「今年も同様の値上がりがあるといわれている」という。
価格については、各社の取引状況(製造ロット・剤型など)にもよるが、カプセル1粒あたり5銭~20銭近くにまで上がっている。ゼラチン原料以外に、植物の細胞壁や繊維を原料とした「HPMCカプセル」や、澱粉由来の「プルランカプセル」などもあるが、ゼラチン原料に比べ、まだまだ高額であることや、耐久性の部分でゼラチン原料から切り替えるという動きは少ない。
受託製造企業に製造工賃などによる値上がりの可能性について聞くと「今のところ価格は上げない」としながらも、「今後さらに上昇すればわからない」という声が多い。しかし、ある受託企画企業は「送料も値上げしているので、そこで乗せられているかもしれない」と、実質に値上げをされている可能性もあるとしている。今後の状況次第では、販売価格に影響が出るかもしれない。
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