2024年11月20日( 水 )

本店集中で拡大再生産、3店閉鎖で井筒屋・影山社長語る

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▲井筒屋 影山 英雄 社長

 井筒屋の影山英雄社長は13日、データ・マックスのインタビューに応じ、宇部店とコレット井筒屋、黒崎店の3店閉鎖後の方針について「本店に一極集中し、百貨店らしさを追求することで拡大再生産を図る」と述べ、ラグジュアリーブランド導入を柱とする改装を計画していることを明らかにした。

 影山社長は3店閉鎖について「いずれ取り組まざるを得なかった。スペースワールド跡にイオンさんのアウトレットモールができることもあり、市場環境が変わる前にやるべきだと判断した」と説明。

 閉鎖で売上規模は3分の2に縮小するが、「本店に経営資源を集中できる」と強調。大型改装を行い、本館に欧州の高級時計などラグジュアリーブランドを導入、中高年や富裕層向けを強化する一方、新館はコレットのコンセプトを継承し若者向けに特化する方針を示した。「高級ホテルのコンシェルジェのような接客やVIPルームでの対応など百貨店でないとできないサービスに磨きをかける」としている。

 閉鎖で生じる余剰人員については「本店では人手不足の部門もあり、できるだけ吸収する」と述べるにとどめた。

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