アトル、鹿児島で高機能物流センターを稼働
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医薬品総合卸の(株)アトル(本社:福岡市東区、渡辺紳二郎社長)は13日、鹿児島県霧島市にある物流施設「南九州物流センター」を改築、医薬品・医療材料・医療機器・臨床検査試薬など、医療に関わるすべてを取り扱うフルラインセンターとして、新たに「南九州ALC(Area Logistics Center:医療用医薬品や医療材料などを扱う高機能物流センター)」として今月24日から稼働させると発表した。
同施設は敷地面積が11,607m2の広大な土地に、延床面積が8,047m2の地上2階建ての構造。改築・設備費4億6,000万円をかけ、マテハン機器や棚レイアウトを刷新する改築を施したうえで、高性能ピッキングカートを導入し、高出荷精度の仕分けを実現している。取扱品目数は1万5,000SKU(Stock Keeping Unit:最小管理単位)と改築前の(1万1,000SKU)から拡大。独自開発の需要予測システムで在庫を適正に管理しており、過剰在庫と品切れが生じないよう、1品目ごと適正にコントロール。定時・適量の完全納品を可能とし、独自のマテハン技術と情報システムにより、生産性向上と運営コストの低減を図っている。
このほか、自家発電設備や災害時の緊急配送用バイクの配備、棚免震装置、システム・通信の二重化などによってサスティナビリティを強化。地震などの自然災害時にも安定供給できる体制を敷いており、ID認証システムの採用で庫内のセキュリティも確保している。
出荷エリアは鹿児島県と宮崎県のほか熊本県の一部をカバーするといい、福岡市東区にある「福岡ALC」と、九州エリア全域に高機能物流を提供する。稼働当初の年間出荷金額は500億円を予定している。
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