『脊振の自然に魅せられて』初冠雪登山を楽しむ
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昨年の12月、ワンゲルの後輩や脊振の自然を愛する会のメンバーに声をかけ、忘年登山を行った。参加者は11名、ワンゲルの男女の学生から高齢者までを含む登山となった。
登山ルートは福岡市早良区の椎原バス停より矢筈峠〜唐人の舞〜椎原峠〜椎原バス停まで。所要時間約5時間のトライアングルコースである。
2008年にたてた道標の白い文字が薄くなってきたので、その手直しをしながらの登山。ワンゲルの学生たちが興味をもってくれ、白ペンキで文字を手直ししてくれた。
当日は初冠雪となり、標高が高くなるにつれて積雪量が増えてくる。車谷コースの沢もすっかり雪景色となり、沢の岩も雪の帽子を被っていた。ほとばしる水で岩場は水が凍りつきツララができていた。山の冷気が頬を伝ってくるようだ。
海抜900m付近の矢筈峠を登りきると脊振山からの縦走路に出る。すると縦走路は一面美しい純白の雪景色となっていた。積雪10cm、格好の初冠雪登山になった。
学生たちは喜び勇んで雪遊びに興じ、女子学生は雪だるまや雪団子をつくってはしゃいでいた。
ここから10分歩いた場所にある日本庭園の広場で休憩、ザックからガスバーナーと水筒を取り出し暖かいスープをつくって参加者にご馳走した。
雪遊びをした1人の女子学生の手がかじかんでいた。雪遊びで軍手が濡れてしまった影響だろう。携帯カイロで何とか手を温めようとするが一度濡れてしまった軍手に携帯カイロは効かない。私のザックからインナー付の予備の手袋を差し出すと、彼女の手に温もりが戻ってきたのか、次第に顔の表情が穏やかになってきた。
ここからは椎原峠までは下りの縦走路となる。隊列をつくり、雪で覆われた縦走路を進んでいくと福岡の市街地が一望できるビューポイントに到着した。この場所の道標の文字も白ペンキで化粧直しをする。道標が「ありがとう」と言ってくれているように感じた。
椎原峠で一休みした後、渓谷沿いの登山道を下りスタート地点に戻った。忘年登山は楽しく賑やかな初冠雪登山となった。
2019年1月17日
脊振の自然を愛する会
代表 池田 友行関連キーワード
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