2024年12月04日( 水 )

目指す高みは明確。共感できる仲間と歩みたい 団結力を武器にさらなる技術向上を目指す(前)

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第一電建 (株)

本来業務以外にさまざまな学びの機会を提供

住まいるレスキュー隊

 福岡市博多区井相田に本社を構え、電気工事を手がける第一電建(株)は1971年の創業以来、官公庁の発注工事を中心に実績を積み重ねている。道路照明・交通信号機などの工事を行う外線グループ、ビル・住宅など建物内での工事を行う内線グループ、そして暮らしのトラブルを解決する「住まいるレスキュー隊」「住まいるリフォーム隊」の住設グループの3グループで事業を形成。「電気工事もできるサービス業」をモットーに、地域に暮らしの安心安全を届けている。

 同社の特長の1つが、サービス業を徹底するために開催される「マナーアップ研修」や「気づき発見討論会」である。マナーアップ研修では、当たり前の満足以上の満足を与えられるように社員全員で挨拶やマナー、おもてなし、セールストークの研修を実施。気づき発見討論会では、各社員が自発的、能動的に行動できるように気づきの訓練を行っている。

社長研修の様子

 これにより、現場でも無意識に改善提案が可能となる。このほか、経営理念をかたちだけのものとしないために月1回開催しているのが「社長研修」だ。高山幸治代表自らが講師を務め、社長の思いを社員に徹底的に伝え込んでいる。グループディスカッションでは、どのような場合に人は感動するのかなど、日常業務では、なかなか思いをめぐらせない部分についても触れる。

 さらにベーシックコース、経営コースがある「社長塾」は自由参加の勉強会で、次世代の社長候補や幹部生を育てる目的で開催されている。社長塾では、会社と社員がマッチしているのかという部分も問う。常に真剣勝負の場である。お互いが目指す方向を向いているのか、お互いに幸せになれるのか。技術云々の話ではなく、何のために同社で仕事をするのかという根源的な問いかけについて、答えを見つける機会となっている。そこで初めて仕事が向いていないと気づき、離れていく社員もいるが、止めることはしない。外の世界へ飛び出させるほうがお互いに幸せな場合もある。とにかく共感することがうまくいく秘訣なのだ。

 電気工事業として、技術だけを磨くのではないのが、同社の方針。いずれも社員同士が切磋琢磨できる機会があり、このような研修を通じて社員間のコミュニケーションを図り、思いを共有し、目指すべき方向へ一丸となって進んでいる。ここまでこだわるのは、技術力よりも人間力を重要視しているからだ。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:高山 幸治
所在地:福岡市博多区井相田2-8-15
設 立:1971年6月
資本金:2,300万円
TEL:092-588-2260
URL:http://d-denken.co.jp

<プロフィール>
高山 幸治(たかやま・こうじ)

 1974年福岡県春日市出身。94年、第一電建(株)に入社。2009年8月に同社代表に就任。趣味はゴルフとお酒。月1回は社員全員とサシ飲みする。

(後)

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