『脊振の自然に魅せられて』脊振の写真集　10年間の記録～「脊振讃歌II」を出版

　ポジフィルムで10年間撮りためた脊振の写真集「脊振讃歌」を2008年1月に出版しました。出版後も、デジタルカメラで脊振の撮影を続けました。

　脊振山系は福岡や佐賀の都心から近く、その自然の魅力には奥深いものがあります。

　私は脊振の魅力に惹かれ、「自然遺産として後世に伝えるべきだ」という思いから撮影を続けたのです。

　デジタルカメラで撮りためた10年間の記録を「脊振讃歌」の第2部として出版しよう。思い立ったのは脊振に道標設置をして10年が経った昨年秋のことです。

　写真集の第2部出版に当たって、どんな内容にするか悩みましたが、昨年末、電子書籍「北アルプス展望」をアマゾンのキンドルスストアで発売した縁もあり、一般書籍として出版するより費用が抑えられるオンデマンド出版をしようと考えていました。

　初版の「脊振讃歌」の出版社に相談したところ、オンデマンド出版が可能だという返事がありました。ただし、オンデマンド出版には制約があり B5版縦、表紙カバーは無しということです。

オンデマンド出版

　出版社からアマゾンにデータを送付、本が出来上がると読者がアマゾンに注文します。その都度、印刷して読者のもとへと届けます。支払いはクレジット決済です。

　著者としては制作費用を安く抑えられ、在庫を抱えなくて良いというメリットがあります。

編集の過程

　写真のコマ選びをしてジャンルごとにフォルダにまとめ　写真の下に花や樹木、撮影日のキャプション（説明文）を入れ、最後に読者が閲覧しやすいようにアイウエオ順でインデックスを作成しました。

　出来栄えの良い写真をすべて入れたいところですが、ページ数が限られています。構想から編集、出版社への原稿提出、校正依頼、写真集の見本刷り上がり、最終構成、部数と販売価格の設定をします。

出版費用の捻出

　自費出版は費用面の捻出が最大の課題です。初版の写真集より部数も少なくし、個人販売を試みました。費用見積もりでは初版の4分の1に抑えられました。

クラウドファンディングを利用

　「クラウドファンディング」はどのようにやれば良いのか。メールで業者に何度も問い合わせして方法を学んで、プロジェクト作成にチャレンジしました。

　試行錯誤でしたが、目標金額と支援金額に対してリターン（返礼）を3通り決め、プロモーションビデオはプロである友人に依頼してアピール度が高い動画風に作成してもらいました。

　そして、いよいよプロジェクトを開始しました。募集期間は2019年6月12日から9月10日。はたして支援者はいるのだろうか？　

　まず息子に支援者第1号（パトロン）を頼みました。その後、支援者の情報が届きはじめました。支援者のことをパトロンと呼びます。

　この時点では業者から支援者の名前がイニシャルで通知されます。誰からだろう。ワンゲル仲間の1人から「応募します」とメールで連絡が届きましたが…。

　プロジェクト期間終了後、支援者の情報一覧が届きました。支援者はワンゲル仲間と知人がほとんどでしたが、中には知らない方もいらっしゃいました。目標金額には届きませんでしたが、支援してくれた方々には頭が下がる思いでした。

　10月5日に真新しい写真集が届きました。今回は書店には並べず個人販売を選びました。10月20日時点で初版の200冊は完売、追加発注の予定です。

＜ご注文は＞
（有）櫂歌書房
福岡市南区皿山4-14−2
TEL：092-511-8111
URL：http://www.touka.com

2019年10月24日
脊振の自然を愛する会
代表　池田　友行