【コロナに負けない(4)】イベント自粛で打撃も~「ピンチはチャンス!のぼり旗でモリアゲる」
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新型コロナウイルス感染拡大による活動自粛は、さまざまなところで影響がみられ始めたが、前向きに捉える企業もある。のぼり旗のデザイン・企画を手がけるエンドライン(福岡市)もその1社だ。
「一斉休校、東京都の外出自粛がそれぞれ発表された翌日から、弊社の問い合わせも目に見えて減りました。もちろんピンチですが、逆にやれること、やりやすくなることもあって、チャンスでもあると捉えています」――同社の山本啓一社長はこのように話す。今期(2月)から、モリアゲアドバイザーをブランドネームとして前面に掲げる同社は、「こんな時だからこそ」と、【写真・元気に営業中】をはじめとするウイルス対策のぼり旗を制作、その後には通常よりも低価格でこれらのぼり旗の販売を開始した。
また、在宅勤務によるテレワークが広がることで、背景に部屋が写り込んだり、家族が見切れたりするのを嫌う声も聞かれるようになってきた。そこに目をつけ、同社では間もなくカメラに写り込む背景を隠すことができるバナーの販売を始めるという。外部とのやりとりにも効果的に使えるよう、社名やロゴを入れることも可能なものだ。企業の合同説明会などがオンライン化される動きは、このケースでは追い風だろう。
会食の自粛やスポーツイベントの延期・中止、合同説明会の中止など、同社にとっても小さくない影響をもたらしているコロナショックだが、「我々経済人は下を向いて生きてはいけません。ピンチはチャンスです。のぼりは古来より士気を上げるために立ててきました。今こそ、コロナに負けずにのぼり旗でモリアゲていきたいですね」(山本社長)と前向きな言葉で締めてくれた。
【永上 隼人】
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