【安倍首相辞任(4)】安倍首相は大政治家になったのか
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新聞などのマスコミによる下馬評では、次の首相は「菅官房長官が優位」説が流れている。この3カ月、菅官房長官は安倍首相に楯突いており、安倍首相は「Go To トラベル」キャンペーンの政策で赤っ恥をかかされた。信頼していた部下から噛みつかれたならば、執念深く恨みを抱くのが安倍首相の性分であるはずだが、いったいどういう事情だろうか――。安倍首相が大派閥(細田派)に「菅氏を応援しろ!!」と指示しなければ、「菅官房長官が優位」説を現実のものにできるほどの多数派の票を菅氏らが集めることは不可能である。
二階幹事長が政治の根回しにおいていかに天才であっても、自身の40人足らずの小派閥で多数派を形成するのは至難の業だ。そうなると、「禅譲を期待していた岸田氏が多数の派閥に押されて有利になるであろう」という見通しが立つ。
しかし、菅官房長官の優位説が流れているのを目撃すると、「安倍首相は岸田氏を見切って、菅氏に乗り換えたかな」という憶測が強まる。もし安倍首相が自民党総裁選で菅氏を支援する策を打ったとするならば、大政治家になったということだろう。
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