2024年11月23日( 土 )

安藤ハザマに注意喚起、下請への水増し発注で

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 準大手ゼネコンの(株)安藤・間(以下、安藤ハザマ)の従業員が、環境省発注の放射性物質汚染廃棄物関係工事において、下請業者に対して過大な水増し発注を行っていたほか、現金の贈与や接待を受けていたことが判明した。

 これを受け、環境省は2日、安藤ハザマに対して企業統治の強化およびコンプライアンスの徹底を図るように、書面で注意喚起を行った。

 環境省福島地方環境事務所の発表によると、安藤ハザマが水増し発注を行い、現金の贈与や接待を受けていたとされる案件は以下の通り。

・平成26年度東日本大震災により生じた対策地域内廃棄物の国直轄処理業務(浪江町請戸)における災害廃棄物仮置場整備工事
・平成26年度東日本大震災により生じた対策地域内廃棄物の国直轄処理業務(浪江町棚塩)における片付けごみ等仮置場整備工事
・平成26年度東日本大震災により生じた対策地域内廃棄物の国直轄処理業務(双葉郡浪江町)における災害廃棄物収集・運搬・選別等業務
・平成27年度東日本大震災により生じた対策地域内廃棄物の国直轄処理業務(双葉群浪江町)における災害廃棄物収集・運搬・選別等業務
・平成27年度(平成26年度繰越)浪江町請戸災害廃棄物等仮設置場造成工事

 環境省は安藤ハザマに対して、コンプライアンスの徹底に努めるとともに、下請事業者への指導・監督体制、確認体制および情報共有体制の再点検を実施し、徹底した再発防止策を講ずるように求めている。

【代 源太朗】

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