2024年12月23日( 月 )

【縄文道通信第48号】「今なぜ縄文道なのか」―縄文道 ユートピア論―縄文道――武士道――未来道―今も息づき未来に活かせる(前)

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(一社)縄文道研究所

 NetIB-Newsでは、(一社)縄文道研究所の「縄文道通信」を掲載していく。
 今回は第48号の記事を紹介。


今なぜ縄文道なのか~縄文道ユートピア論

 新型コロナウイルスの世界的蔓延、パンデミックは、1~2年では収束しないと見られている。地球温暖化の影響を受けて、世界各地で異常気象が発生している。日本も例外でなく、巨大台風に襲われ、毎回甚大な被害を被っている。

 さらに米中の対立は激化し、世界経済の低迷と経済格差は拡大する一方で、世界のデジタル化のスピードは加速化している。これまで縄文道通信で紹介した、世界に影響力のある主な識者の論評は、以下の通りである。

世界に影響力のある主な識者

ステーブン・ホーキング(天才的物理学者)
ジャレド・ダイアモンド(地理学者) 
ユヴァル・ノア・ハラリー(歴史学者)
ジャック・アタリ(思想家)
クリストファー・ライアン(世界的ジャーナリスト)

主な識者の論評

 ・地球環境の破壊による温暖化の影響で、人類は生存の危機にある。このまま放置すると、100年後には滅亡する。
 ・資本主義経済の競争の激化は、国家間・個人間での貧富の格差をますます増大させている。世界の富の90パーセントが1パーセントの富裕層によって占められているという異常事態だ。
 ・米中の覇権争いは世界を分断させ、国家指導者の間違った判断により世界戦争の危機もはらむ。
 ・世界的に男女の性差別・人種差別・障碍者差別が存在するため、国連も2015年にSDGsを発表し、人権の尊重、差別禁止を訴えている。
 ・AI ロボットの進化、DX(デジタル・トランスフォーメイション)社会への突入により、人間の労働力が不要になり、利便性・快適性が増すことにより、人間が本来備わっている五感が失われつつあるという危機感が高まっている。人間の生存意欲の低下を危惧する。

 以上から、人類はこれまでの歴史を真摯に見直すと、極論すれば先史時代の人類の原点への回帰が求められるのではないか。そのため、筆者は日本で約1万4,000年前から続いてきた、人類の歴史上もたぐいまれな縄文時代の人類の生き方が、世界で見直されて然るべきと考え、「縄文道」の商標登録を18年1月12日に取得し、世界に発信し始めた。

 縄文人が長期間にわたり生み出してきた価値には、上記の現代の世界の問題を解決するカギが隠されているためだ。言いかえると、縄文文化は人類のユートピアを実現する「縄文道ユートピア論」である。

(つづく)


Copyright Jomondo Kenkyujo

(中)

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