2024年12月22日( 日 )

【福岡県に緊急事態宣言】(16)緊急事態宣言と飲食店主・現場の声(2)

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 福岡市南区にある創作料理店を営む店主(個人事業主)は2度目の緊急事態宣言の影響について、下記のようにコメントした。

 緊急事態宣言により、自治体の要請を受けて、営業時間を午後5時から午後8時までに短縮して営業しています(従来の営業時間は午後5時半〜午後10時半)。お酒類の提供も午後7時にオーダーストップにしています。テイクアウトのご要望も、できる限り対応しています。

 緊急事態宣言が解除になれば、また元の営業時間や営業スタイルに戻すとは思いますが、感染状況によってはお客さまの戻りが鈍くなる可能性もあります。状況を見ながら、ニーズのあるものを柔軟な体制で提案できるよう、緊急事態宣言の期間中に試作などを行っていく予定です。

 同店主は、利用客の来店や取引先などの現況について、以下のように語った。

 ご来店は1日あたり3組前後で、酒類は午後7時までとされる影響か、ほとんどのお客さまは午後7時以前に入店されます。日曜日に、早い時間からゆっくりお食事される方が増えたと感じます。

 一人暮らしの方から「営業してくださって安心した」と声をかけていただいております。毎日来店されるわけではなく、「(店が)開いているから、いつでも行ける」という安心感があるようです。常連のお客さまのなかには、家ではなかなか食べられない刺身などを一杯飲みながらさっと食べて、その間に持ち帰りのものをオーダーする方もいらっしゃいます。いろいろなかたちでご利用いただけて、ありがたい限りです。

 取引先については、酒屋さんは飲食店からの注文がやはり減り、大変そうですね…。緊急事態宣言が出される前日から、取引店舗の休業の連絡を相次いで受けたと聞きました。他の取引先もほぼ同じようですが、路面店をもっている八百屋さんは一般のお客さまが増えているようで忙しそうです。一方、飲食店からの注文は大口になるので、売上にはやはり影響が出ているようですね」

 苦境にあるなかでも、顧客とともに創意工夫しながら奮闘している。

(つづく)

【河原 清明】

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