発足5期目のリテールパートナーズ(3)同床異夢の3社
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イオン、イズミの大手と対抗できる地方スーパー連合づくりを掲げて発足したリテールパートナーズだが、建前とは別の目的もあった。
音頭を取った丸久は山口県ではダントツのシェアを占めるが、裏返せば成長ののりしろが少ないことを意味する。株式市場から絶えず事業拡大のプレッシャーをかけられていた。マルミヤストアは宮野雅良氏の創業したオーナー企業だが、娘婿の池邊恭行社長の保有株はわずかだった。
マルキョウが2社に合流したのは、同じ相続税対策を抱えていたマルミヤの例があったためと見られる。斉田敏夫社長(当時)の実母で創業者未亡人のキミヨ氏が間接保有を含めると株の3割強をもち、死後は莫大な相続税が敏夫氏ら一族にのしかかる。相続税支払いのためには株を担保に銀行から借り入れるか、株を市場で売るしかないが、いずれの場合も敏夫氏のトップの座は不安定になる。出店などの設備投資を怠ってきた斉田社長への株式市場の風当たりは強かっただけに、大株主に投資ファンドが登場すれば首も危うくなりかねない。
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