2024年11月21日( 木 )

5期目のリテールパートナーズ(4)時代逆行の株式持ち合い

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 リテールパートナーズとアークス、バローHDには共通するところがある。3社ともオーナー経営でないことだ。アークスの横山清社長は水産物商社から取引先だった同社に入り経営を立て直しカリスマ経営者の呼び声高いが、持ち株比率5.36%でオーナーではない。バローの田代正美会長兼社長は創業者の娘婿だが、持ち株比率は7位で同社の筆頭株主は投資ファンド。リテールの田中康男社長は取引先の日本アクセス山口支店から丸久に転じたサラリーマン出身だ。

 業務上のつながりはほとんどないのに相互に株式を保有し合う日本独特の持ち合い株は外国人投資家に評判が悪い。投資効率が低く、そんなカネがあるのなら事業投資やM&Aに使え、というわけだ。株の持ち合いは高度成長期に外資の買い占めを防ぐため始まったもので、グローバル時代の今日では過去の遺物になっている。大手企業や金融機関は市場の批判を受けて近年、持ち合い解消に動いている。

 リテールの株主構成はアークスとバローが各7.15%、3位が丸久共栄会の5.40%、4位マルキョウ創業家の資産管理会社・池田恒産5.15%で、5位のヤマエ久野から6位山口銀行、7位西日本シティ銀、8位斉田キミヨ氏、9位マルキョウ取引先持株会までの上位9社で45.62%を占める。持ち合いによって安定株主体制が磐石になった。

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