本部集中仕入とともにウォルマートが残した置き土産が自社物流だ。ウォルマートは西友を子会社化すると、それまでベンダーに委託していた物流を直営に切り替えていった。
九州ではサニー時代から国分が福岡市東区蒲田の物流センターの運営を請け負っていたが、情報システムとともに直接運営に切り替えた。全国の主要拠点ごとにあった物流センターはすべて直営に移行した。
ウォルマートの狙いは将来、メーカーから直接商品を調達するのに備えることだった。一連の動きを見て菱食(現・三菱食品)は「食品問屋が担ってきた中間流通機能を否定するもの」として数百億円あった西友との取引を打ち切った。
しかし、その後メーカーからの直接仕入は進まなかった。日本では大量にメーカーの新商品が投入され、多品種におよぶ商品を品ぞろえし効率的に店舗に配送するには食品問屋の力が欠かせない。ウォルマートといえども日本では問屋に頼らざるを得なかった。
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