2024年11月23日( 土 )

新体制スタートの西友(5)コストに見合わない低価格販売

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 西友の利益が向上しなかったのは、コストに見合わない低価格販売が一因だ。売価は食品スーパーより安い上、クレジットカードによる購入には毎日3%、月3回の指定日には5%を値引きする。書き入れ時の12月は5%引きを5日行っている。イオンやサンリブ、ミスターマックスなどではカード客向けの5%オフデーはせいぜい月1回。

 西友は提携クレジットカード会社2社に手数料も払う必要がある。

 カード客対象の値引きは客単価を上げ固定客化に効果があるが、麻薬のようなものでいったん始めるとやめにくい。やめれば客が離れ売上が落ちるリスクがある。

 カード値引きはEDLP(毎日低価格)の基本に反する。ウォルマートの創業者サム・ウォルトンが唱えたEDLPは何時、誰がいっても同じ価格で提供することで客に安心感と店への信頼感をもってもらうのが趣旨。

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