【縄文道通信67号】縄文文化の現代への浸透と今後の展望(前)
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Net-IB Newsでは、(一社)縄文道研究所の「縄文道通信」を掲載していく。
今回は第67号の記事を紹介。縄文文化の現代への浸透
日本では、人々が新型コロナの影響下、人間の本来の幸せや生き方を明らかに求めはじめていると日々、感じる。縄文道の視点から眺めると、さまざまな識者が日本の歴史を振り返り、縄文時代の縄文人の生き方や縄文文化に内在される価値観、宇宙観を見直して理論を展開している。これから日本が国家としてグランドデザインを描く秘密が隠されている縄文文化、または縄文文明的視点から、これらの理論を述べている。
さらに、縄文文明とメソポタミア文明の形成に役割をはたしたシュメール文明との共通点を述べて、シュメール人が日本に渡来して縄文文明に貢献したという論考も見られるようになった。約3年半前に、特許庁から「縄文道」の商標登録を取得した頃と比べると、日本の縄文文化の見直しにおける歴史的な大波動を感じる。
以下、縄文文化に関して出版された書籍はほとんど目を通しているため、読者にその波動の大きさの一端をご紹介したい。
歴史学者、哲学者の視点
『縄文人に学ぶ』上田篤著、新潮新書
すべてのルーツは縄文だ。初版は2013年であるが、影響力は大きい。
『縄文の神秘』梅原猛著、学研M文庫、13年初版
縄文の精神世界について独自の解釈を加えた梅原日本学の原点ともいえる。
考古学者の視点
『縄文文化が日本人の未来を拓く』、小林達雄著、徳間書店、18年初版
ケント・ギルバード氏が、世界のどこにも例を見ない驚きの縄文世界として絶賛。小林博士は「縄文道」の支援者でもある。
『縄文の列島文化』岡村道雄著、山川出版社、18年
縄文ユートピア論。縄文の高度な生活文化と精神文化を紹介。
遺伝学者の視点
『核DNA解析でたどる 日本人の源流』斎藤成也著、河出書房新書、17年初版
世界的遺伝子学者からの実証的裏付けに基づく著書。斎藤博士からも「縄文道」を極めてくださいと励まされている。
古代史作家の視点
『「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける』
『縄文文明と中国文明』両著ともに、関裕二著、PHP新書約200冊の古代史の書籍を出版している異色の歴史作家。「縄文道」の最初からの支援者でもあり、古代史の視点から助言をいただいている。
経営学者らの視点
『この国の希望のかたち新日本文明の可能性』伊勢雅臣著、グッドブックス、21年初版
SDG’s と縄文文明の類似性からのアプローチ。カリフォニア大学バークレイ校で経営学博士を取得した異色経営学者。
国際文化資源学の視点
「縄文から考える人類の歴史と未来」内山純蔵氏の講演
筆者が会員の(特非)国際縄文学協会で、今後10回の講演予定。縄文の世界観、宇宙観からみた人類への提言という壮大なテーマだ。
映像文化人からの異色の視点
『エンペラーコードが明かす 日本の始まりはシュメール』坂井洋一(映像作家)著、ヒカルランド社、16年初版
シュメール人が縄文時代に渡来して高度な文明を伝えた。ペトログリフ―岩刻楔形文字の存在、ホツマツタエに言及してロマンを与える仮説であるが、多くの検証が必要と思う。
(つづく)
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