【縄文道通信67号】縄文文化の現代への浸透と今後の展望(後)
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Net-IB Newsでは、(一社)縄文道研究所の「縄文道通信」を掲載していく。
今回は第67号の記事を紹介。前編では、最近、発行や発表された縄文関連の代表的な書籍や論評を紹介した。これらの内容を整理すると、以下の縄文道のコンセプトをそれぞれの立場で主張していることがわかる。
縄文文明、縄文文化の長期性、連続性、偉大性、稀有なる文明
文化なることをそれぞれの分野の論陣の基本的な認識に置いている。縄文の生活文化、精神文化、高度な技術が現在まで日本人の基層に残り、世界にも稀なる言語、文化、精神性を生み出して、現代まで継承されている。
現代の最大の問題、平和論、健康論、環境論、とくに国連の持続成長可能な社会の価値観を具現化する基本要素が縄文文化に備わっている。
日本を再興して、世界に向けて平和と環境、長寿国家として範を示し、日本文化とその価値を世界に発信をすべきとのスタンスに立っている。
現在筆者の書棚には約350冊の縄文関連の書籍が並べられているが、これらの主旨は、縄文文化を見直して、日本人の再教育、人づくりを立て直すべきという意味にも読み取れる。筆者は「縄文道の栞(しおり)」でも述べたように、縄文人と比較して現代人が欠けているのは、身体知と感性知と融和知だと思う。
日本人の再教育、再啓育に効果的な方法は、武術(動)と座禅(静)であろう。武術は柔道、剣道、弓道、空手道、合気道があり、護身術として世界に普及しており、女性の稽古者も多い。筆者は、国際武術研修センターで中村義一師範に合気道を師事し、老体に鞭を打って稽古に励んでいる。
静の代表は、世界にも普及している座禅だ。座禅も、(一社)世界のための日本のこころセンターの主催者がこの半年間、インターネットで「座禅会」を毎週開いているため、いつも末席で座禅の修養を実践している。奥が深いと感じる。今後、縄文道では、合気道と座禅、さらに縄文考古学、歴史学の立場で学識、見識のある人を招いた塾も企画中である。
(了)
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