誰が日本政治を支配しているのか
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は「自民党党首選の背後で糸を引いているのは米国の支配勢力である」と訴えた9月25日付の記事を紹介する。
安倍・菅内閣の責任処理も行わず、国会の最大責務である国会審議も職務放棄して自民党は祭り騒ぎに明け暮れている。
責任を問われるのはメディア。
自民党の党首選報道など、序盤、中盤、終盤の三度やれば十分だ。
あくまでも党内のコップのなかの権力闘争。
連日連夜、自民党党首選報道を行うのは公共の電波を用いた自民党宣伝に過ぎない。しかし、「及ばざるは過ぎたるに勝れり」。
変わり映えのしない同じ主張の繰り返しに市民は食傷気味。対米隷属と新自由主義維持という米国の命令に隷従することで人為的に人気が創作されている河野太郎氏が新党首に選出されないことが望ましいが、日本を実効支配する米国の支配勢力が河野太郎氏を新党首に引き上げようとしているから注意を怠れない。
日本政治を変えるなら、
(1)対米隷属からの脱却
(2)新自由主義経済政策からの訣別
を鮮明に打ち出すことが必要。自公にこれを求めるのは無理なわけで、次の総選挙での政権交代を期するしかない。
ただし、経済政策では岸田文雄氏が「新自由主義経済政策」からの方向転換を主張しており、この1点だけは重視されるべきだ。
問題はモリ・カケ・サクラの再調査、適正な責任処理を主張する者がいないこと。唯一、野田聖子氏だけが森友再調査に言及したが、それでも、その後は腰が引けている。
私たちが認識しなければならないことは、誰が後継党首になっても「同じ穴のムジナ」であること。
大事なことはいまの自公政治を変えること。
自公政治を刷新することだ。第二次大戦に日本が敗戦し、GHQが占領統治を行った。
この占領統治に最重要の転換点があった。
日本の戦後史を理解する際に、最重要の視点はこの変節点の存在を明確に認識すること。1945年から47年の日本と47年以降の日本は不連続。
戦後民主化の期間は当初の2年間しかなかった。
この変節点後の日本の軌道を「逆コース」と呼ぶ。現在の日本は「逆コース」の延長線上に位置している。
自民党党首選が実施されているが、背後で糸を引いているのは米国の支配勢力である。
米国への隷従を今後も続けるのか。
この点を真剣に考える必要がある。この視点でいま、再度光を充てる必要があるのが2010年問題。
09年に鳩山由紀夫内閣が樹立された。
日本の国民が自らの意思で日本政治を刷新した初めての偉業だった。
この鳩山内閣の再評価が必要である。日本政治を支配する米国の支配勢力はいまなお鳩山友紀夫氏(名前表記変更後)攻撃を続けている。
「民主党政権の失敗」という刷り込みが国民に植え付けられている。
この事実は、日本支配勢力がいまなお、鳩山友紀夫氏に最大の警戒を払っていることの証左。叩かれる者ほど本物である。
この真実を認識する必要がある。
そのカギを握るのが2010年問題。鳩山友紀夫元首相が主宰する東アジア共同体研究所がYouTube動画「UIチャンネル」を配信している。
毎週月曜日午後8時から1時間強の対談番組を放送。
この時間帯を過ぎてもタイムシフト視聴は可能。
9月27日(月)放送の第409回UIチャンネルに出演させていただく。
https://bit.ly/39BTgmd前回出演は本年2月15日。
https://bit.ly/3o7DdoMぜひご高覧賜りたい。
※続きは9月25日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「誰が日本政治を支配しているのか」で。
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