【中村典昭氏の暗躍レポート(2)】薬機法違反か
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健康食品を販売する「KAKUGO(同)」(東京都豊島区、中村典昭代表)が説明会を開催している飲料水をめぐり、新たな情報が届いた。企業経営者Aの元に今春、商品を購入したBから、相談が寄せられており、同社は「Rebaral 1(リバラルワン)」について、薬機法に抵触する医薬品的な効能・効果をうたっているというのだ。中村典昭氏の過去を知るAに取材した。
著名医師の名声を利用するも、無関係と判明
Aに相談をしたBによると、商品説明会に参加した際、KAKUGOはRebaral 1について「ガンが治る」「血圧が下がる」などの効能効果をうたっていたという。飲用して一定の健康増進効果を実感した利用者もいるとのことで、健康被害などが報告されたわけではないが、このように医薬品的な効能効果を宣伝するのは明らかに薬機法に抵触する。
薬機法に抵触するだけではない。同社は「Rebaral 1」について、メディア出演や著作のある東京の著名なクリニックの院長が同製品を扱っているとしているが、同クリニックに問い合わせたところ、「初めて見る製品」「まったく携わっていない」との回答を得ており、同社が勝手に名前を使っていることが判明した。
同製品はOEMであり、同じ成分構成の水の製品(マルチデトックスウォーター「MDα」)を販売している事業者もほかにいるが、ほかの事業者が通販サイトで販売しているのに対し、KAKUGOは会員制とし、会員に親族や友人を説明会に誘わせる手法で販売しており、マルチ商法が疑われる点にも注意が必要だ。
以前にも顧客からお金をだまし取っていた
Aによると、5年ほど前にはAI予測によるスポーツベッティングのソフト(「BIS事業」)を販売するとして、多くの顧客と契約したものの、商品は実際には納品されなかったという。また、中村氏はその後、実際にはAIではなくトレーダーが主観で予想したものであったことを白状した。契約者からの返金請求に対し、中村氏は契約を借用書に切り替えており、すぐに返金できないが問題はないとはぐらかしているという。
Aは今回の件でBから相談を受け、中村氏に連絡を取ったが、その後2~3カ月音沙汰がなく、最近になって中村氏から効果効能のエビデンスを提供するとの連絡を受け、今のところ提供はないという。Bら多くの人が被害に遭い、中村氏が同社社長として活動し続けることに不信感を抱いており、Aは市民に注意を促したいという思いで、(株)データ・マックスに情報提供を行ったとしている。
データ・マックスには、ほかにも中村氏を知る関係者から情報が寄せられている。新たな被害者を生まないためにも、同氏を知る方、関連の商品・サービスを購入した方はぜひご一報願いたい。
【データ・マックス編集部】
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