七隈線延伸で広域集客なるか、期待される地下鉄環状線化
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福岡市地下鉄・七隈線の天神南~博多までの延伸事業が完了し、いよいよ27日(月)、開業を迎える。天神南~博多駅間には、新たに「櫛田神社前駅」が設置されており、中洲川端、春吉、住吉といった、天神と博多をつなぐ中間エリアの活性化が期待される。
櫛田神社前駅の至近地となる、川端通商店街や中洲の飲食店などは延伸開業に対して歓迎ムード。博多・中洲川端~天神を結ぶ春吉橋を擁する春吉エリアも、天神南~博多間に櫛田神社前駅が誕生することで、街並みを楽しみながら、気になったカフェや飲食店にふらりと立ち寄る、ランブリング観光がしやすくなるため、エリア外からの交流人口の増加に期待がもてる。
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博多と天神つなぐリバーサイド春吉(前)七隈線の延伸開業に呼応するように、4月には「西鉄ホテル クルーム博多祇園櫛田神社前」や、大小4つの宴会場のほか、日本料理の厨房、婚礼用のプライズルームなどを備え、結婚披露宴や各種宴会・レセプション・展示会にも対応可能な「宮前迎賓館 灯明殿」がオープンするなど、延伸効果への期待感は相応の高まりを見せている。
また、七隈線の西側(茶山~橋本)にも、少なからず延伸効果はあるものと推察される。博多駅まで電車一本で移動可能になるため、七隈線沿線が生活拠点の選択肢になる可能性が高まる。事実、九電不動産(株)による「(仮称)城南区別府6丁目計画(RC造7F、ワンルーム外49戸)」や、DM都市開発(株)による「(仮称)Residential Gem七隈(RC造6F、ワンルーム32戸)」など、七隈線沿線エリアでは新たなマンション開発が散見される。
しかし、継続的な域外からの人口流入、そして、広域集客に期待がもてるのは、やはり天神南~博多間だ。七隈線の西側も、橋本~姪浜までの延伸が実現すれば(地下鉄環状線計画)、人の流れが大きく変わる可能性はあるが、現状は見込み薄だ。
今回の七隈線延伸による効果は限定的なもので終わってしまうのか、それとも新たな広がりを見せていくのか、延伸開業後の動向が注目される。
【代 源太朗】
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