2024年11月23日( 土 )

福岡アジア都市研究所 ウェルビーイングに関する研究報告書を公表

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

    (公財)福岡アジア都市研究所(URC)はこのほど、2022年度総合研究報告書「ウェルビーイング~新たな都市の評価に関する研究~」を公表した。同報告書はURCのホームページからダウンロードできる。

 「ウェルビーイング」とは、個々人の漠然とした「幸せ」の感覚にとどまらず、身体的、精神的、社会的に良好で満たされた状態を表す概念。新しい都市の評価において重要な役割をはたすと考えられ、報告書はその定義や政策への導入手法について検討したものとなっている。

 報告書では、価値観の転換・多様化などを受けて求められる都市像も変化し、新たな都市の指標が必要となるなか、主観的な豊かさをとらえる方策として「ウェルビーイング」の概念を取り入れることが重要と指摘している。

 また、ウェルビーイングの実現により、生産性向上・健康増進などの副次効果も期待できるという。そのうえで、政策に導入する際は、(1)ビジョン(あるべき姿)の設定自体に個人の主観的評価を考慮、(2)ウェルビーイングに対する主観的評価の把握が重要とも指摘している。

 今後は、福岡市に住む・働く人の主観的ウェルビーイングの現状などを探るアンケートを実施し、23年度に結果を公表する予定。

【田中 直輝】

▼関連記事
新国富指標の第一人者に聞く「福岡市のwell-being向上に必要なこと」(前)
新国富指標の第一人者に聞く「福岡市のwell-being向上に必要なこと」(後)

関連記事