マーケティングに決定打はない
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まず自社を理解する
今回は、「マーケティングに決定打はない」というお話をします。当社のクライアントから、「集客できる良い方法はありませんか?」といった相談をよくいただきます。お気持ちはわかりますが、残念ながら集客はそう簡単ではありません。相談に対して私は、「決定打はありません」とお伝えするようにしています。
集客には、ウェブマーケティングも、SNSマーケティングも、チラシも、看板も、どれも重要です。お客さまに何が響くのかは、残念ながら誰にもわからないからです。まずは自社のビジネス特性を理解することが、マーケティングの第一歩です。たとえばBtoCならSNSマーケティングは必須ですが、BtoBの場合であれば効果はそれほど期待できません。
結論を急ぐな
とくに不動産業は、エリアが限られている商売です。いたずらにウェブ広告を出しても、CPAが上がり、広告費が莫大になるだけです。この連載でもずっとお伝えしていますが、エリアが限られている商売は、そのエリア内での認知度を徹底的に上げることこそ、勝ち筋なのです。エリア内認知度を上げるためには、のぼり旗・看板・ポスティング・駅広告といったアナログ広告が重要になります。エリアを限定したアプリ広告などに限れば、デジタルも高い効果を生むことがあります。
まずはエリア内で、「家を買うなら○○」と認識してもらうことが重要なのです。マーケティングはバッターボックスに立ち続け、バットを振り続けるしかありません。注意してほしいのは、結論を急いでしまうことです。広告を出した後に、「すぐに効果がない!」と判断してやめてしまうのが、一番もったいないのです。仮説⇒実行⇒検証を繰り返し、数年かけて最適化をしていきましょう。
今回は概念的なお話をしましたが、「マーケティングに決定打はない」ということだけ覚えておいていただけると幸いです。
<プロフィール>
山本 啓一
(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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