新しいお墓の形~家族、生き方、お墓が変わる(4)新しいお墓まいりの提案
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働き方や生き方、家族まで、あらゆるものが変わりつつある現在。この変化は浮世の生にとどまらず、死後の世界にも押し寄せている。すなわち、お墓である。本記事では、現代の標準的な家墓のルーツも確認しながら、お墓の新しい在り方を紹介する。
明るく楽しい霊園へ
新宮霊園は、前回紹介した古墳型永久墓以外にも新しい形式のお墓を提案している。
新宮霊園のなかでもひときわ見晴らしがよい、小高い丘の上に整備された区画に、樹木葬、ガーデン墓、桜墓、特別墓がある。すべての墓石の高さが目線よりも低く設定されているため、墓地全体の見通しが良く、明るい空間になっている。また、よく手入れされた樹木や草花が墓石に寄り添い華やかさを添えている。ここでは墓地が決して暗い、怖い場所ではなく、むしろ明るく楽しい場所となるように工夫されている。ここに新宮霊園が提案する新しい霊園のかたちがある。
樹木葬
新しいお墓の形式で代表的なものは樹木葬だ。近年、樹木葬に対する需要は大きい。シリーズ第2回「新しい需要、樹木葬」でも触れたので、樹木葬についての紹介は割愛するが、豊かな自然に囲まれた新宮霊園にも樹木葬がある。墓石の周りには日々成長していく樹木が植えられ、故人への弔いと、また故人になっても心のなかに生き続ける永遠の命の象徴のように植物がお墓に寄り添い、訪れる人を慰める。新宮霊園の樹木葬では、2人用から6人用までのお墓が用意されている。お墓のタイプによって年間共益費が異なっている。墓じまいの費用は掛からず、その後は合祀墓へ合祀される。
桜墓
新宮霊園は桜の名所としても有名だ。霊園の正門を入ると道路沿いは桜並木となっている。そんな名所に相応しく、晴れやかな桜の下を安らかな眠りの場所とする永久家族墓「桜墓」が用意されている。桜墓には2人用と4人用のお墓がある。また、プランとして、永久管理費を一括して支払うプランと、年間共益費を毎年払うプランがある。永久管理費は2人用墓が20万円(以下いずれも税込)、4人用墓が25万円(同)。これを支払えば墓は永久墓としてそこに葬られた人の永久区画として管理される。一方、年間共益費は、2人用墓は5,500円、4人用墓は6,600円。多くの人が永久管理のプランを選ぶという。
ガーデン墓
とくに鮮やかに花々で彩られた区画がガーデン墓である。王宮庭園をイメージした敷地は、専属の庭師が日々管理を行っており、春と秋、年に2回見ごろを迎えるバラをはじめとして、季節に合わせた鮮やかな花々が墓地を彩り、故人を偲ぶ参詣者の心を優しい華やかさで慰める。
特別墓
ひときわ見晴らしの良い場所に、代々受け継がれるお墓を設けることもできる。訪れる家族が和やかに過ごせる特別な空間となるように、3m2、4m2、5m2の3種類の区画プランが用意されている。いずれも個別水道が付属している。
新しいお墓まいりの提案
霊園が単にお墓がある場所ではなく、訪れる人にとって楽しい場所となるように最大限の配慮が施されている。墓地のそばには整った休憩所が設けられており、無料の飲料機と、電動カートも貸し出されている。また、休憩所からは、なだらかな丘になった墓地全体を眺めることができる。休憩所の前の区画は公園のような芝生になっている。新宮霊園の職員は次のように語る。
「休憩所前の芝生は今後も残していくつもりです。そうすると、お墓まいりに来られた人たちが、芝生の上でお弁当を広げてご飯を食べることもできます。お墓のそばでご飯を食べながら楽しく、亡くなった人を偲ぶことができるのではないでしょうか。お墓まいりが楽しいピクニックになる、そんな霊園になることを目指しています」。
新宮霊園が提案する新しい霊園のかたちは、お墓まいりについての新しい提案でもある。従来の家制度のもとに成立していたお墓の形式が変わり、墓地の見え方が変わることによって、お墓まいりが変わり、お墓に対する人の意識もきっと変わる。新しいお墓は、そのような変化を私たちに教えている。
<お問い合わせ先>
(公財)新宮霊園
TEL:0120-089049
ホームページ:https://shinguureien.jp/distribution/
※こちらは「お墓購入のご案内」のページにリンクします。(つづく)
【寺村朋輝】
法人名
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