福岡市の屋台経営者からの営業承継を認めなかった市の処分は違法だとして、経営者の息子が市を相手取って訴訟を起こしていた問題で、福岡地裁は先月27日、市に許可を出すよう命じる判決を出していたが、10日、福岡市は地裁判決を不服として、福岡高裁に控訴したことを明らかにした。
福岡市の屋台基本条例は、屋台を「原則一代限り」と定めているが、例外的に2013年の同条例が施行された際に屋台で働き、屋台の仕事で生計を立てている配偶者や家族への承継を一度だけ認めている。
原告である福岡市の屋台で働く男性は、屋台を営む父親の健康状態が悪化したため、営業承継に必要な許可などを福岡市に申請していた。
しかし、市は、屋台基本条例が施行された時点で、男性が屋台営業による収入で生活していたと判断できないとして、承継を認めなかった。そのため、男性は、訴訟を起こし、地裁は、男性らの証言から屋台で働いていたことを認め、市の要件を満たすと判断した。
福岡市は、控訴した理由について「公平性の観点から、今後の屋台の承継に影響を与える」などとしている。
【近藤 将勝】
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