三井不がアジア最大級の宇宙ビジネスイベント 福岡県と北九州市が出展
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三井不動産と(一社)クロスユー(理事長=中洲賀真一・東大教授)は、11月18日~22日まで、東京・日本橋でアジア最大級の宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2024」を開催している。日本橋三井ホールで20日まで行われる「EXHIBITION」では、内外の宇宙関連スタートアップや大学、地方自治体など60を超える団体が出展する。地元食材を使った宇宙食への採用を支援する福岡県や、宇宙ビジネス振興を手がける北九州市がブースを出し、取り組みの紹介や宇宙関連企業とのビジネスマッチングを狙う。
このイベントは三井不動産が日本橋エリアを、成長が期待できる宇宙産業が集積する場にする取り組みの一環として行われているもの。今年で4回目となり、昨年は約8,000人が参加した。
「EXHIBITION」にブースを出展する福岡県は、産官学の取り組みである「福岡県宇宙ビジネス研究会」として出展している。ブースでは、福岡県が国から宇宙ビジネス創出推進自治体に選定されたことや、(株)QPS研究所など県内企業、九州大学、九州工業大学、久留米工業大学など産官学での具体的な取り組み内容をパネルで紹介している。
また、県が推進する食品産業の振興として、「はかた地どり」を使った農事組合法人福栄組合の宇宙食など4製品を紹介。JAXAの宇宙食認証を得られるよう働きかけていく。今後も宇宙食候補となる食品を増やしていく方針だ。ブースでは、取り組みの紹介に加え、研究会の会員募集や来場者とのビジネスマッチングなどを図る。
北九州市は23年度から宇宙ビジネスの振興に取り組んでおり、「北九州宇宙ビジネスネットワーク」として出展している。北九州は製造業を中心に集積し、毎年約3,000人の理工系人材も輩出するといった特性を生かし、福岡県とも連携しながらイベント開催やスタートアップ支援などを行ってきた。
今回のブースでは、ファインセラミックを使った黒崎播磨(株)が実用化に向けて開発中の光学衛星用反射鏡のサンプルに加え、鉄やアルミと比べて軽量な素材である(株)戸畑製作所の難燃性マグネシウム合金を展示した。市は今回の出展で、地元素材企業とのビジネスマッチングを試みる。
<プロフィール>
桑島良紀(くわじま・よしのり)
1967年生まれ。早稲田大学卒業後、大和証券入社。退職後、コンビニエンスストア専門紙記者、転職情報誌「type」編集部を経て、約25年間、住宅・不動産の専門紙に勤務。戸建住宅専門紙「住宅産業新聞」編集長、「住宅新報」執行役員編集長を歴任し2024年に退職。明海大学不動産学研究科博士課程に在籍中、工学修士(東京大学)。法人名
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