ライバルゼネコンが狙う 三井住友建設の人材
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傾斜マンションのデータ偽装発覚により、大きく評価を下げてしまった三井住友建設。その要因はあの記者会見にもあるだろう。経営陣の危機管理能力のなさが浮き彫りとなった。一方、社内では調査に奔走する現場作業員、必死に問い合わせに対応する社員もいる。謝罪会見を残念そうに見た社員もたくさんいるだろう。社員のモチベーションが上がらないのは当然である。
そのようななか、どうやら三井住友建設の社員を引き抜こうという動きが活発化しているらしい。業界は人材不足、経験のある即戦力が欲しいのはどの会社も同じ。能力のある支店長候補には、別のスーパー・準大手ゼネコンからも引き抜きの話が来ているそうだ。実際、すでに行き先を決めた社員もいるとか。しばらく一連の問題の影響は拭い切れない。支店長に昇進すると、先行き不透明な業績、その他責任を負わされることになる。その前に、他社に移ってしまおうと考えても不自然ではない。
【東城 洋平】
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