採用難を乗り越える!中小企業のための長期インターン活用術

 採用、難しいですよね。とくに中小企業にとって、新卒採用は簡単ではありません。大手企業のように知名度があるわけでもなく、採用に大きな広告費をかけられるわけでもありません。採用紹介会社に頼めば、当然お金がかかりますし、成果報酬型であれば、1人採用するだけでかなりの費用になることもあります。

 当社では、毎年新卒を1~2名採用しています。当社の採用は基本的に新卒オンリーで、若い人材を自社で育てていく方針を取っています。だからこそ当社では、できるだけ自社で採用する仕組みをつくっています。とはいえ、完全無料で採用しているわけではありません。採用媒体などに月額3万円ほどは投資しています。ただ、それでも紹介会社に依頼するよりは、かなりコストを抑えられています。

 そのなかで、かなり重要な役割をはたしているのが「長期インターンシップ」です。長期インターンシップとは、簡単にいえばアルバイトと社員の間のような存在です。社員のサポートをしながら、実務を通して仕事を覚えていく。さらにレベルの高い学生になると、自分で考えて動き、社員に近いレベルの仕事をしてくれることもあります。

 当社では、長期インターン生にいろいろな仕事を任せています。営業であれば、アポ取りやリストアップ。マーケティングであれば、Web投稿、AIを活用したライティング、Webサイト改善。採用であれば、SNS投稿や採用広報のサポート。もちろん、最初から全部できるわけではありませんが、実務のなかで少しずつ経験を積むことで、学生自身も成長しますし、会社にとっても大きな戦力になっていきます。

 長期インターンシップを成功させる秘訣は、大きく4つあります。1つ目は、採用するためのコンテンツです。学生に、「この会社、面白そう」と思ってもらえる情報発信が必要です。会社の雰囲気、仕事内容、成長できる環境、どんな人が働いているのか。これらを“見える化”しないと、学生には伝わりません。

 2つ目は、受け入れ体制です。インターン生を採用しても、放置してしまっては成長しません。社員の質、教える体制、任せる仕事の設計が大切です。学生は安い労働力ではありません。未来の仲間候補です。

 3つ目は、面談です。応募がきたから全員受け入れるのではなく、自社に合うかどうかをしっかり見ます。スキルよりも、素直さ、成長意欲、仕事への向き合い方が大事です。

 4つ目は、受け入れ後のフォローです。入社して終わりではなく、定期的に声をかけ、悩みを聞き、成長を確認する。ここを丁寧にやることで、インターン生は戦力化していきます。

 採用は、待っているだけではうまくいきませんし、紹介会社任せでも限界があります。小さな会社こそ自社で採用し、自社で育てる仕組みが必要です。長期インターンシップは、その第一歩になると思っています。


<プロフィール>
山本啓一

(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。

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