28日の熊本県を中心とした大地震発生を受けて政府などの対応

 28日午後4時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震が起き、同県宇城市と氷川町で震度7、熊本市南区、八代市などで震度6強を観測した。福岡県内も震度3~5を観測した。熊本県内では家屋の倒壊、交通網の寸断が相次ぎ、イオンモール熊本(同県嘉島町)では3人の死亡が確認され、4人の安否がわかっていない。

 地震が発生した28日は、JR九州の在来線は各地で一時運転見合わせとなった。福岡県内などでは安全確認の後、順次運転を再開したが、一部路線で遅延や運休が発生した。九州新幹線は終日運休となり、29日も九州新幹線は博多から鹿児島中央まで運行をとりやめている。なお、博多から筑後船小屋間については午後5時ごろから本数を減らして再開する予定となっている。

 震度7の大地震発生を受けて、政府は迅速に動いた。高市早苗首相は地震発生直後、総務省、国土交通省・防衛省、警察庁など関係省庁に対して次の通りの迅速な対応を指示した。

 (1)被害状況を早急に把握する(2)人命第一の方針の下、被災者の救命・救助など災害応急対策に全力で取り組む(3)国民に対し避難や被害等に関する情報提供を的確に行う

 28日夜には政府の非常災害対策本部が首相官邸で開かれた。政府は食料や水、熱中症対策に使う簡易型クーラーや電源車などの物資について、要請を待たずに現地に送るプッシュ型支援を展開することを決めた。

 また、高市首相は29日午前、熊本地震に関連する疑いがある死者は同日午前8時半時点で13人に上ることを官邸で明らかにした。

 高市首相は「お亡くなりになった方に哀悼の誠をささげるとともに、謹んでご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げる」と述べ、木原稔官房長官は同日午前の記者会見で、「イオンモール熊本」について、「捜索時に建物内でガス臭がしたとの報告が入っている」ことを明らかにした。

 なお、木原氏は熊本1区(熊本市中央区・東区)選出で、金子恭之国土交通大臣の地元は最も震度が大きかった宇城市や氷川町を含む熊本4区。

 福岡県警は28日、広域緊急援助隊の警備部隊122人、交通部隊35人、広域警察航空隊4人、現場広報班2人、機動警察通信隊3人を派遣し、被災地での救助活動を展開している。

イオンモール熊本で被災者の捜索・救助にあたる福岡県警などの救助部隊(警察庁災害専用Xアカウントより)
※警察庁(災害情報専用)のXアカウントより
福岡県警含む各県警の支援部隊

 台湾に出張中であった熊本市の大西一史市長は28日、熊本県で最大震度7の地震発生の速報を、帰路の機内で知った。飛行機は熊本空港の滑走路閉鎖のため福岡空港に代替着陸。大西氏は福岡市消防局のヘリコプターで熊本市役所に急行した。消防局のヘリの手配は高島宗一郎市長によるもの。災害など緊急事態に際して国や自治体の広域的な連携の重要性が改めて示された。

 大西熊本市長のXより。

https://x.com/K_Onishi/status/2082035035235029492
熊本空港滑走路閉鎖のため福岡空港に着陸。これから九州市長会防災部会長の高島福岡市長の手配により、福岡市消防のヘリで熊本に戻り災害対応の指揮を取ります。熊本の皆さんどうか皆んなで助け合って下さい。

https://x.com/K_Onishi/status/2082057507976200693
福岡市消防局の皆さんにピックアップしていただきました。これからヘリで熊本に向かいます。高島市長はじめ福岡市市民の皆さんありがとうございます。そしてチャイナエアライン、福岡空港関係者の皆さんの連携に心から感謝します。

【近藤将勝】

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