教育現場から『個』の創出を
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福岡県議会議員 にえだ 元氣
政治家を志し、動き続けた青春時代
父の失職による生活環境の急変―。にえだ元氣氏が体験したこの出来事は、チャンスの平等、そのチャンスを提供する場となる地域の活力といったものの必要性を、にえだ氏に強く意識させるものとなった。それらの問題に対してダイレクトに解決策を提示できるものは何かと真剣に考え、政治家という答えにたどり着く。にえだ氏がまだ高校生の頃の話だ。
志を立てたにえだ氏は、高校を卒業後、日本大学法学部へ進学。卒業後は㈱神戸製鉄所に入社し、社会経験を積んだ。そして2009年4月、野党民主党がついに政権奪取を成し遂げ、与党として動き出した転換期に、衆議院委員(元総理大臣)の秘書となり、政治の内側で貴重な経験を積んでいく。それからわずか2年後の11年、民主党から出馬したにえだ氏は、福岡県議会委員として見事初当選。高校時代に立てた志を、ついにかたちにした。県議として、福岡県全体の活力アップのために全力を注ぐべく動き出したにえだ氏が、議員1期目という政治のイロハもわからないなかで、それでも気付かされたのは『現場との距離感』だった。
「(議会の時間が多いため)なかなか現場を見に行けていないというのが、実際のところです」――そう語るにえだ氏ではあるが、現場へ足を運べない分、勉強会には積極的に参加した。自由民主党県議団会長の藏内勇夫氏が会長を務め、地方主権の確立を勉強する『九州の自立を考える会』にも加わり、地方が抱える問題、およびその解決策を学んでいる。党派を超え、にえだ氏は地元福岡を良くしようと奮闘しているのだ。
教育問題に力を注ぐ
にえだ氏は2期目を迎え、1期目で学んだ地方が抱える課題へのアプローチを、次のように提示してくれた。地方経済の面では、地元の人が地元で働けるよう、産業創出、企業誘致、そして農作物のブランド化を掲げる。福岡県は、安定雇用につながりづらいサービス業が多いため、メーカー業への転換が次世代のためにも急務であると語る。安全保障の面では、東日本大震災以降、急速に高まりを見せる県民の防災意識に応えるかたちで、災害対策の充実を訴える。これはそのまま、官主導での経済対策にもなり得る。無論、官が担うのはあくまで最初だけであり、後は民間の力に任せるべきであると、にえだ氏は強調する。
そして、にえだ氏が最も力を注ぐのが、教育の問題である。とくに、「欧米諸国に追いつけ追いこせ」を音頭に実施されていた、『暗記7割・思考3割』の学校教育からの卒業の必要性を説く。この子どもたちに対する教育問題の解決は、そのまま地方再生ともリンクしてくる。与えられた物のなかで考えるのではなく、自ら問いを生み出すことができるようになれば、それは将来的なイノベーションにもつながるはずだと、にえだ氏は語る。
また、単に物を生み出すだけではなく、その物をどういう風に取り扱うのかという『企画(=ルールづくり)』に必要な交渉力を養うためにも、『自ら思考する』教育を実施していく必要があるとも語り、にえだ氏がいかに学校教育―すなわち未来を担う子どもたちのことを大切に考えているのかが、伝わってくる。地方レベルで景気向上の実感を得るためにも、国主導ではなく、地方はあくまで地方主導で動いていかなければならない。その重要性を学んだ1期目(4年間)の成果を、2期目できっちり実行に移そうという積極性に満ち溢れている。
子どもが成長し大学まで出たとしても、決して職に就けるわけではない現代。自分の力で生き抜いていける『人材育成』こそ、すべての地方問題に対する解決の糸口となる。にえだ氏からは、「福岡の未来を変えてくれる」と信じさせてくれるだけの『本物の熱意』を感じることができる。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<INFORMATION>
にえだ元氣(仁戸田元氣)県政事務所
代 表:仁戸田 元氣
所在地:福岡市西区今宿1-8-4
いにしえ今宿駅前1F
TEL:092-407-3591
URL:http://www.nieda-genki.net/<プロフィール>
仁戸田 元氣(にえだ げんき)
1979年、福岡生まれ。2011年、初当選を果たし福岡県議会議員へ。福岡市西区選出。また地域活動として福岡市西区消防団今宿分団、福岡青年会議所にも所属している。法人名
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