ウエルシアの次世代型シティDgS 進化する体験型店舗B.B.ON(4)
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顧客の要望をいち早く捉え、売り場を大きく変える
同店では、顧客との関係強化にも注力し、定期的に健康相談会を開催している。現在同店では、眠り、ホットフラッシュ、むくみなど、顧客が直面する悩みをランキングにし、効果的なプロモーションを行っている。店舗にない商品は自ら探し、顧客に提供する。きちんと説明し、推奨販売するのは当然だ。
同店では、顧客の反応・要望をいち早く捉え、売り場をどんどん変える。それもためらわず、ガラッと変えるのだ。あるとき、「男性化粧品と相性の良いブランドは何か」という疑問に対して、「オーラルケアとの組み合わせはどうだろう」という意見が出たため、早速レイアウトをつくった。すると、当初予想していた以上にオーラルケア商品が売れたのだという。
売り場を買えただけで、売上が変わる。駄目だと思ったらすぐやり直す。とにかくやってみる。売り場をどんどん変えてみる……。筆者が取材に訪れた日も、「今日も、1カ所売り場を変えました」と青木ヘルスマネージャー。スタッフが顧客を見て、売り場を瞬時に変えるということを実践。まさに、同店の真骨頂だ。
ウエルシア薬局は、機能製食品のPB開発にも、力を入れている。7月1日、PB商品の「糖質ひかえめ」シリーズとして、マドレーヌ、アーモンドタルト、ショコラケーキ、ショコラクッキーの4商品を新たに投入。専門家の監修を受け、糖質を抑えながらも味を損なわないよう開発した。B.B.ONでも糖質を抑えたロカボ商品はヒットしており、今回リリースされたPBスイーツも、同店がヒットの導火線となりそうだ。
ウエルシア薬局のPB商品開発のこだわりは、「ストーリー性をもった開発」。そのためのキーワードは、(1)健康、(2)産地、(3)監修の3つだ。5月に市場投入された「デニッシュショコラ」は、1カ月で10万個を販売した。今人気の新業態DgSといういことでB.B.ONには日本橋店には薬科大学生も数多く見学に訪れる。なかには、このB.B.ONに就職することを希望する学生も多いという。
24時間営業で、調剤の専門性からOTC、健康食品、化粧品などH&B商品も充実。専門性と利便性を併せ持ち、情報発信まで行う「体験店舗」。薬学生が働いてみたいDgSのNo.1がB.B.ONだ。
B.B.ON日本橋店は、「愚直に、価値あるものを価値ある価格で売っていく」ことを追求するウエルシアグループの旗艦店として、これからも邁進する。
(了)
【取材・文・構成:大川 善廣】
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