2024年11月16日( 土 )

【鹿児島県知事選】九州経済産業局の塩田康一局長が出馬表明へ~〈ラ・サール→東大〉県出身エリート官僚

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
塩田康一氏(2018年12月撮影)
塩田康一氏(2018年12月撮影)

■2018年末には県知事選に意欲みせる

 来年夏に予定されている鹿児島県知事選挙に、九州経済産業局の塩田康一局長(54)が出馬する意向を固めた。関係者に対して、今月中に退職する意向を伝えたとみられる。

 塩田氏は1965年生まれ。鹿児島市出身で、私立ラ・サール高校を経て東大法学部を卒業。通産省(現・経産省)に入省後は、イタリア日本国大使館一等書記官や内閣官房地域活性化統合事務局参事官、大臣官房審議官(産業保安担当)などを経て18年6月に九州経済産業局長に就任していた。通産省では、福岡県の小川洋知事の後輩にあたる。

 塩田局長は昨年末にデータ・マックスの単独取材に応じており、その際、「小川県政を支えることも(後輩としての)使命」などと語り、雑談の際には鹿児島県知事選出馬への意欲もにじませていた。

 県知事選では、自民、公明からの推薦を目指すとみられている。

■評価二分する三反園知事

 一方、現職の三反園訓(みたぞの・さとし)知事(61)は3日、再選を目指して立候補を表明しており、県出身エリート官僚を迎え撃つ構えだ。

 三反園知事は2016年7月の県知事選で、自民、公明が支援した伊藤祐一郎前知事を破って初当選。テレビ朝日の政治キャスターという知名度と「脱原発」を全面に押し出す戦略で、鹿児島県初の民間出身知事となった。

 しかし、県知事就任後は「脱原発」の姿勢がブレているという批判もあり、前回選挙で支援した県内革新勢力が引き続き支援するかは不透明な状況だ。三反園知事はすでに、自民、公明から推薦を求める意向を表明している。

〈民間出身〉三反園知事が、経歴も実績も申し分ない県出身の〈エリート官僚〉を退けることができるのか。3日付西日本新聞によると、「戦後の歴代鹿児島知事で再選されなかった知事はいない。」という。

▼関連リンク
九州全体の連携を図り、持続的な発展を支援

関連記事