2024年11月14日( 木 )

萃香園ホテル再生へ、久留米の金子建設が名乗り

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 1882年の創業以降、格調高い雰囲気にふさわしいきめ細やかなサービスで、139年にわたって愛されてきた久留米の萃香園ホテル(運営:(株)萃香園)は、事業譲渡により運営を新会社に引き継ぐことになった。

 新会社の萃香園(株)は今年4月9日に設立され、代表取締役に金子建設(株)の金子泰大社長が就任。取締役には同社の金子宜礼取締役が就任した。

金子建設本社(外観)
金子建設本社(外観)

 金子建設は売上高59億9,910万円、経常利益4億533万円(20年11月期決算)を誇る久留米地区トップクラスの老舗ゼネコン。金子社長が萃香園ホテル再生に名乗りを上げたことは、地元民にとっても心強いとみられる。

 萃香園ホテルは、皇室御用達としても知られる老舗の名門ホテル。結婚式の披露宴会場として利用されることも多く、元チェッカーズの藤井フミヤさんが同ホテルで披露宴を行ったことでも知られている。

 同ホテルで挙式した男性は事業譲渡のニュースを聞いて、「妻との思い出の場所ですし、寂しいですね」と残念そうに話す。

 萃香園は10億円規模の売上高を計上していたが、コロナ禍の20年12月期は約3億3,000万円に激減。度重なる緊急事態宣言の発出などで先行きが見通せないなか、今回の決断に至った。

【代 源太朗】

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