2024年12月23日( 月 )

【読者投稿】「徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史」に寄せられたご意見(13)

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 興味深く一連の記事を読ませてもらいました。割り引いて見ても、多くの証言者の意見からこの学長は人徳ではなく、選挙制度を悪用?することで現在の地位を得たことが伝わってきました。彼の意図は分かりやすく、これからも手段を選ばず地位に固執し続けるでしょう。

 問題は、このような人が学長となった大学や地域社会への影響です。大学は次世代の社会人を育成する教育機関です。学長は大学が公表する業績を不当に水増ししてまで自己の偉大性をプロパガンダし、学生や職員から賞賛を求めようとしています。たとえ能力がともなわなくても、自分の意のままになる者を病院長やセンター長などの重要な役職につけ、一方で、意にそぐわない者に対しては徹底的に弾圧して懲罰的な処遇をする。良識の府のイメージからはほど遠い恐怖による統治が、この大学では進んでいるようです。

 現在、大学教育でも求められているのは多様性ではないでしょうか。多様な価値観を認め尊重しつつ自身の能力を高めて社会に還元するといった力です。福岡大学は地方の私立大学でもともと明確な理念などがある訳ではないようですが、従来から学生の多様性と自立性の高さが特徴で、社会で活躍する卒業生も少なくないと聞いています。この学長の実態は、その大学のよい伝統まで破壊することになるのではないか、と危惧しています。

 卒業生とはいえ、学長は偏狭な価値観に凝り固まり、自らの意に従う者だけで運営し、恐怖で治める。そのような大学で学生や教職員は、自由で多様な発想ができるのでしょうか。せいぜい学長のプロパガンダに利用されるだけでしょう。なかには、そのような先輩学長の姿を見て、彼のやり方をまねる者もでてくるかもしれません。校風の変化は、大学のみにとどまらず、地域社会にまで影響をおよぼすと考えて、このメディアは特集したのではないかと思います。

 また、医療系では倫理教育も重要です。これは患者など弱い立場の人を守るための教育です。読者投稿のなかで、学長が患者の健康よりも治験の方に重きを置いていたといったものがありました。このような医療倫理に反する人が、この大学では医学部長として医学生を教育していたことになります。そのような医学部で教育を受けた医学生が社会に出て、本当に患者の利益を優先して働いてくれるのでしょうか。医療者に対する信頼関係にも影響がでてきます。

 やはり大学の学長は重要で、その大学だけでなく社会への影響も大きいと考えます。とくに人格的には高潔な方を選ぶ必要があると思います。第三者としても、大学の学長は、反面教師としてではなく、規範となるような人材を据えてもらいたいと願います。

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